ハクウンボクの花期を逃す
6月7日(金)
このところ浦島公園の観察をおろそかにしていた。そのため取り返しのつかないミスを犯してしまった。発芽からずっと見ていたハクウンボクの花期を逃してしまったのである。先日、岸根公園を訪れたときハクウンボクを見た。そのとき、まだ蕾であると思ってしまった。「何か変だなぁ、蕾みにしては大きすぎる」とは思いながらそのままにして、何の疑いも持たなかった。今日見ると、「蕾みにしては、やはり大きすぎる」と思って、辺りをよく見た。枝先に、花の痕がある気配を感じた。写真を撮ると、やはりその通りだった。悔やまれる一瞬だった。家へ帰り、昨年の資料を見ると、5月10日(木)に花を観察している。開花から一月が過ぎている。もう戻らない。大きなミスを犯してしまった。花の開花スケジュールを作成する必要さを強く感じた。
ハクウンボク 花は終わってしまった
果実になってしまったハクウンボク
がっかりしながらネムノキと見た。「この花もそろそろ開花するのでは」と心配になった。花は上の方につく。下ばかりに目が行くので、見落としやすい。よく見ると、まだ蕾みのようだ。先日は、蕾がここまではっきりしていなかった。今日見る蕾みは間違いない。ハクウンボクの二の舞をしたくない。拡大して見ると、蕾から糸状のものが出てきていることが分かる。これは花の一部だろうと思う。
ネムノキ 蕾から糸状のものが出てきている
チガヤが数本見えた。別のところでは既に咲いているのを見ていたが、この公園では今年初めてだと思う。しばらく前公園では大掛かりな草刈が行われた。そのため、おおくの雑草が失われた。本来ならネズミムギ、ヒメジョオン、シマスズメノヒエなどが咲き誇っているのではないかと思われるが、そのような景色はほとんど失われている。仕方ないことだが、自然から遠ざかることは寂しい。
チガヤ
公園では花の交代が見られる。シャリンバイは既に花は終わっているが、シモツケ、サツキも花期を終えようとしている。褐色になったシモツケや花が萎んだサツキを見ると哀れさを感じる。意気盛んなときには、人は関心を寄せるが、いまの姿になると、見向きもしなくなる。宿命かもしれないが、自然の掟の厳しさを知る。代わってビヨウヤナギ、アジサイが公園の主役になってきた。
ビヨウヤナギ
記 平成25年6月6日(木)