公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

残っていたタイサンボクの花

63日(月)
 
 岸根公園の植物観察に間が空いてしまった。先日、沢渡公園でヤマボウシが咲いているのを見て、岸根公園ヤマボウシを思い出した。もしかしたら花が終わってしまっているかもしれない。また、タイサンボクも気になっていた。
 
 岸根公園に着くと、武道館で大きな掛け声が聞こえた。何度も来ているがこのような威勢のいい声を聞くことは初めてだ。また、坂を上って行くと野球をやっている少年の掛け声が聞こえた。休日なので、公園には多くの人が見えているようだ。
 
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岸根公園 タブノキとヤマモモ
 
 坂を上りきり、中央広場側から下のせせらぎ広場を見ると、やはりたくさんの親子連れが見えている。携帯用のテントもいくつか見える。「ヤマボウシはどうかなぁ」と目を移すと、白く咲いているのが分かる。まだ散っていなかったので安心した。
 
 先にタイサンボクを確認に行った。タイサンボクの花は大きいので遠くからもその存在が分かる。見ると、花の数が少ない。「遅かった」一瞬そう思った。近づいて花を探した。数えられるくらいしか残っていなかった。横向きに咲いている花があったので、花の中が分かるような写真が撮れそうに思った。
 写真を見ると雌しべや雄しべが大きな花びらに包まれていることが分かる。花びらの枚数を数えようとしたら、似たものが何枚もあり、全てが花びらなのか疑問に感じた。萼と花びらの区別がつかないではないか。調べるしかないと思い、調べた。
 牧野植物物図鑑などによると「萼が3で花弁は6。雄しべは多数で花糸は紫色」とある。実物を手にして見れば、萼と花びらの区別もできると思うが、写真では判断が難しい。インターネットでいろいろ調べたが、花びらと萼の違いを明確に説明しているものはほとんどなかった。
 自分なりに判断して見ると、下のほうにある大きな花弁状のものが萼で、その内側にあるものが花弁であると思う。花弁状のものをよく見ると、内側にあるものは基が細まっているのが分かる。萼に相当するものは、写真で見る限り、細まっていないようだ。雄しべと雌しべが一緒になって円筒状をしたものが中央にある。周りにあるのが雄しべであることが分かるが、雌しべの存在が分かりにくい。紫色ぽっく見える花糸がきれいだ。
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残っていたタイサンボクの花
 
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開花を前にした蕾み                       蕾み
 
 ヤマボウシはせせらぎ広場の斜面に植えられている。離れて見るときれいに見えたのだが、近寄ると、花は末期で色が少し変色し始めていた。この花も色のついているところは萼であり、中央に見られる球状のものの表面に花がついているという。残念だが、写真では詳細が分からない。もっと拡大したものを撮っておくべきだった。
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  記  平成2562日(日)