公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

マテバシイの雌花を見る

62日(日)
 
 スダジイの花が終えて、しばらく日数が過ぎた。その間、同じような花を咲かせるマテバシイの開花を待っていた。近くの公園のマテバシイの梢が黄色くなってきたので、ようやくその時期が来たと感じた。花をつけたのは間違いない。スダジイと同様雄花は確認していたが、雌花はまだ確認していなかった。そこで、「今年は絶対に雌花を確認する」そういう気持ちでいた。
 
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 岸根公園へ行き、何時も見ているマテバシイの樹へ足を向けた。マテバシイは花をつけている。低いところに花をつけているので、マテバシイを見るときは、何時もこの樹を選んでいる。雌花はどこに出て、どんな形や様子をしているか、よく調べてくることをしていなかったので、雌花を探すのに苦労した。雄花は分かっていたので、雄花をかき分け雌花らしいものを探した。先日、スダジイの雌花を見ていたので、もしかしたら、スダジイの雌花のような格好をしているのでないかと見当をつけて探した。
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雄花
 
 細い枝についているのはほとんど雄花である。よく見ていると、数は少ないが雄花のような派手さはないが、何か花らしいものがついている枝があった。これが雌花ではないかと思った。スダジイの雌花を探したときと同じものを見つけた。スダジイの雌花は雌しべが3本ぐらい見えた。小さく細かいので、カメラで接写写真を撮り、拡大して確認した。この花もよく見るとそのように見える。同じように接写写真を撮り、拡大してみた。何だかスダジイの雌花にそっくりである。間違いないと思った。
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雄花
 
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雌花
 
 再確認のため家に帰り調べ直した。雌花を詳しく書いた図や写真は中々見つからなかった。しかし、牧野植物図鑑や寺崎植物図譜には細かい図だが、きちんと書かれていた。「さすがに手本になる」と大学者の緻密な調査に敬意を感じた。
 
  
  記  平成2561日(土)