赤い肌をした樹は「ヒメシャラ」と分かる
5月30日(木)
遠景 ヒメシャラ
梅雨に入り小雨のぱらつく日になった。もしかしたらヒメシャラの花が散ってしまわないだろうかと心配になった。あの赤みを帯びた樹は確かにヒメシャラだろうと思うが、確認するために花が咲くのを待っていた。
久しぶりにヒメシャラと思われる樹を訪れた。上を見ると花が咲いているように見える。確認するためにカメラの望遠を覗いた、間違いないらしい。何枚かの写真を撮り、写り具合を見た。どうも焦点が合っていない。再度試みたがうまくいかない。足元を見ると、白い花びらがたくさん落ちている。正しく目指していたヒメシャラである。こちらで花のアップ写真を撮った。
ツバキの花とよく似ている。白い花弁は5枚あり、雄しべがツバキのようにもとが合着している。葉の形、柄の長さ…やはりツバキとは違うらしい。
焦点が合っていそうな写真
焦点が合っていそうな写真
落ちていた花
藪の中に赤みを帯びた樹を見つけてからずいぶん日にちが過ぎた。この樹を訪れるたび、何という樹なのだろうかと疑問を抱えて帰った。葉も花も手に届かないので、手がかりは樹肌の色だけだった。ヒメシャラ、ナツツバキの候補があがっても決め手がなかった。葉が出て、ヒメシャラに絞られてきたが、花が咲くまでは疑問が解決されなかった。今日この花を見て、まず、間違いなく「ヒメシャラ」ということが分かってきた。長い道のりであった。
記 平成25年5月30日(木)