ユリノキ、トチノキが咲く
5月9日(木)
そろそろユリノキが咲くのではないかと気になり、久しぶりに岸根公園へ行った。ユリノキを見ると、まだ蕾の状態だった。花はまだなのか…と思っていると、上の方に咲いていた。葉の陰になっていたが、オレンジに染まったものが見えた。間違いなく花である。クリームがかった花びらに鮮やかなオレンジの模様が入っている。この模様は炎を思わせるように見える。実に魅力的な花である。
ユリノキ オレンジが炎に見える
スダジイの梢が一際新緑に見える。太陽の日に照らされてまぶしく輝いている。1つ1つの花は小さいので、肉眼では分かりにくい。拡大すると、お椀のような白いものの中から10本近くのおしべが見える。お椀は先が6つぐらいに割れている。花びらと思えたが、調べると、総苞だという。カシ類の多くは風媒花で花びら等を持たないというが、スダジイは虫媒花だという。この花を見たら、白色のものは花びらに見える。虫たちもこの見せ掛けにだまされているのだろうか。
ひょうたん広場の奥まったところに1本のトチノキがある。クヌギ、エンジュの樹を見ながらこのトチノキまで来たとき、「花はまだふぁろうなぁ」と思って、通り過ぎようとした。しかし、予感があったのか、思い直してトチノキの上を見た。色が薄いので目立たないが。確かに花が咲いている。大きな1つ1つの花が集まり、大きな円錐をつくっている。鮮明な写真が撮れないので詳細はわからないが。たくさんのおしべが突き出ているのが分かる。
先日、他の場所でタブノキが咲き始めているのを確認した。もう咲いただろうと思いタブノキを探した。粒々が目立つ。一瞬花は終わってしまったのかと思った。しかし、写真を撮ると錯覚であった。花の数が増えている。黄緑の花で、6枚の花びらが分かる。多くは開花途中だが、中には既に結実しているのも見える。
記 平成25年5月9日(木)