公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

山道に咲いた花

5月7日(火)
 
  山道を歩くと、この白い小さな花をよく目にする。目立たないので注意していなかった。よく見ると、実を結んでいる。写真に撮っておこうと、カメラを構えた。ヤブジラミという小さな花である。注意してみると、花びらが5枚、おしべが5本ということが分かる。果実には棘のような毛が密生している。久しく見ていないオナモミの果実を2周り3周りも小さくしたように見える。
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          ヤブジラミ 花                     ヤブジラミ 果実
 
 これもよく見かける。しかしいつも葉だけであった。そのためこの花も普段あまり気にかけていなかった。いま白い花をつけている。沢山の小さな白い花を塊状につけている。公園や庭に咲いている。コデマリを連想させる。名前はコゴメウツギと言うようだ。ウツギ言えば卯の花と言う。小さい花だが、拡大してみると、やはりウツギの仲間だと分かる。筒状の花で、先が5つに割れている。一見花びらのように見える丸いものは萼片で、細長くなったものが花びらだと言う。
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           コゴメウツギ                筒状の花で、先が5つに割れている
 
 タンポポに似たジシバリが見える。ちょっとした藪の入り口に行くと見ることができる。タンポポと同じように花びらの先が5つに分れる合弁花と言うことがわかる。花の中に細い糸状のものが沢山あるので、一瞬おしべを思わせる。しかしこれは列記としためしべで、先が2つに分かれ、反り返っている。このめしべの下に少しのふくらみが見える。ここにおしべが張り付いている。どこまでもタンポポの花のつくりに似ている。
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ジシバリ
 
 緑に隠れ黄色い花が咲き出している。花数はまだ少ない。これもよく見かけるヤブヘビイチゴである。黄色いこのような花を見たら、いつもヘビイチゴと思っていたら、ヘビイチゴに似たものにヤブヘビイチゴがあることが分かった。どこがちがうか調べると、ヤブイチゴはひとまわり大きいと言う。区別する1つの手ががりは萼片(副ガク片)をみれば、ヤブヘビイチゴはこれが突き出ていると言う。この写真はヤブヘビイチゴになるようだ。
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  記  平成25年5月7日(日)