ウシハコベと一般のハコベの違い
5月6日(月)
ハコベはそろそろ終わりかと思ったが、ここに大きなハコベがあった。「ハコベ」といえば珍しくもないが、図鑑などを見るといろいろある。面白そうなので調べることにした。ここに見られる大きなハコベはウシハコベと思うが特徴をメモしてみる。
試料
メモ
葉
対生、上の方は赤みがかる。楕円形で長さは5cm近くある。 表面に短い毛がある。 ふちは波を打っている。
茎
四角で、角ばり、上の方には1稜に短い毛が密生している。下の方は余り毛がない。
萼
毛が密生している。
花
花びらは2枚対になったものが5組ある。
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1稜に短い毛が密生している
毛が密生している
牧野植物図鑑によると
花柄萼片に見られる短い毛は腺毛と呼んでいる。萼片5、花弁5で深く2裂する。おしべ10、花柱3
とある。
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おしべやめしべについて確認してみた。めしべの先は5つに分れている。花柱3は確認できない。おしべは沢山ある。写真が鮮明でないので、8本ぐらいは確認で来るが、10本とは断定できない。
ウシハコベと推定できるが、断定はできない。そこで、保育社図鑑の検索表を広げてみた。広げたとたん「う~ん」とうなってしまった。実に細かく調べられている。1つ1つ取り上げるとかなりのスペースを要する。なでしこ科の中のハコベ亜科、ハコベ族から入っていくと、この中に9つの属がある。
ウシハコベ属…4-5
ハコベ属…3(まれに2-4)
花柱は柱頭と子房とつないでいるところという。花柱が4-5ということはめしべの先が4-5になるということをいっているようだ。
試料のめしべの先は5つに分れている。一般に見るハコベを見てみると、めしべの先は3つに分れている。
記 平成25年5月6日(月)