この樹はヒメシャラになるのだろうか
4月29日(月)
「今日こそはミズキが白くなった景色を見ることが出来るだろう」と期待をしていた。予想は的中した。みずみずしい白い花の姿を見ることができた。見事に白色の階段ができている。しばらく美しい風景を見つめ、堪能した。写真を撮ろうと思ったら、風が強く、大きく花が揺れる。静まった瞬間カメラに収めた。
ミズキの見事な白い階段
ここの藪には。肌の赤みを帯びた樹がある。ずっと前からこの樹はなんという名前か考えているが、答えが出てこない。葉は高いところあるし、花は咲いていない。樹の肌が唯一の手がかりだ。赤茶、茶、肌色などの大柄の斑点模様が入り組んでいる。薄暗い藪の中に1本だけが目立っている。
この樹の名前は?
木肌からかんがえると、ナツツバキ、ヒメシャラが出てくる。ナツツバキの葉を見ると、楕円形で膨らんでいる。写真の葉は、先は次第に細くなっている。どうもナツツバキではなさそうな気がする。残されたのはヒメシャラになる。葉の縁に鋸歯があり、枝は赤みを帯びているところはよく似ている。葉の形、概観がよく似ている。
葉の様子
写真を拡大してみると、蕾があるようだ。この蕾が鮮明であれば手がかりが増えるのだが、これでは手がかりにならない。もう少し時期を置いた方がよさそうだ。
ヒメシャラという樹がこんな藪にあるものだろうか。どうも納得がいかないので、調べてみた。
(牧野植物図鑑)
関東から西の山林中に生える。樹皮はつるつるして、淡赤黄色で、林の中で特に目立つ。…・・葉柄があり、先の鋭く尖った長卵形…ふちには鋸歯があり・・・・
該当しそうな気がしてきた。花が咲いたら確認してみようと思っている。
記 平成25年4月26日(金)