公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ニワゼキショウ・ タツナミソウを見る

4月28日(日)
 
  木立の中に実をつけているものがある。クワの実と思う。山にあるからヤマグワになるのかもしれない。小さい頃は蚕のえさとしてよく見かけた。その実を「どどめ」といい、集めて食べたものである。最近はめったに見かけない。ここで見ても、クワ樹のとは明確に分からなくなっている。
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             クワ                         クワの実
 
 クワの樹の側に1つだけナワシロイチゴの花が咲き出していた。ピンク色をしていた。まだ花びらは完全に開いてはいない。いろいろな資料を調べると、花びらは大きく開かないという。ということは、いまめしべの柱頭が見えているようなので、これ以上は開かないようだ。後日確認したいと思っている。
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 アスファルトの道の脇からニワゼキショウが顔を出していた。ニワゼキショウは芝生地によく見ていたので、まさかこんな状況で見るとは思ってもいなかった。可憐な花だが、生き抜く力は強いようだ。また、こんなに早く咲いているとも思わなかった。季節は確実に初夏に移っていることが分る。小さな花で、いつ見てもかわいらしく見える。
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 手入れの行き届いた斜面の草地に、青紫色のきれいな花が目に付いた。数個咲いている。タツナミソウと思う。筒状の花を伸ばし、頂上でほぼ直角に曲がっている。花の先は唇形で、下唇は2つに割れ、さらにそれぞれが2つに割れており、内側には紫色の斑点がある。上唇は3つに割れ、頂上のものが屋根のように覆いかぶさっており、外側は沢山の短い毛で覆われている。「唇形の花とはこういうものか」とあらためて見直した。
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タツナミソウ 
 
 同じ斜面に、緑の草に紛れ込み白色の小さな花があった。「ゲンノショウコかなぁ」と思った。しかし、よく見ると葉に切れ込みが沢山入っている。これはアメリカフウロになる。公園などで見かけるアメリカフウロは少し茶褐色気味だが、ここのは全体が緑色になっている。環境のせいかも知れない。
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アメリカフロウ
 
 
  記  平成25年4月26日(金)