公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはイチゴツナギになるらしい

420日(土)
 
  近くの公園に咲き出したイチゴツナギと思われるものについて考察してみる。大きな株で、昨日のナガハグサと思われる株とはまるっきり違っている。このような姿を叢生しているというのだろうか。
 
試料
イメージ 1
叢生している姿 
 
参考文献類
保育社植物図鑑
http://matsue-hana.com/ 松江の植物
 
観察メモ
 
高さ: 70cm
花序: 18cm
葉: 長さ13,9cm 巾8mm
下の葉が長い 
   下の葉: 平開  上の葉: 中肋で折り曲がる
   葉の先: 次第に細くなる
葉舌: 9mm  先は三角形
葉鞘: 葉の中肋からつながる筋が続く、縦方向に沢山の筋がある
 
花序: 各節から5本の小枝が出る
小枝は波をうつ
下へ擦ると抵抗感があるが見たところ滑らか
 
花序の軸 上の方は波をつっている 
 下は直線
       下の部分は下から上方へ向け擦ると抵抗感があるが、見たところ滑らか 
 
 
「 オオイチゴツナギ、ミゾイチゴツナギ、ナガハグサ、オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ、スズメノカタビラ 」の中で考えてみる
 
・高さの確認 
 「高さ70cm」
であることから、スズメノカタビラでないことが分かる。
 
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枝は各節から5本出る
・節から出る枝の本数 
 各節から5本出ることから、オオイチゴツナギ、ミゾイチゴツナギではなくなる。
「ナガハグサ、オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ」の3つに絞られてきた。
 
 ・葉の先
 ナガハグサ、オオスズメノカタビラの葉の先はボート状であるという。
 
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次第に細くなる 
 
 試料は次第に細くなっている。
従って残されたものはイチゴツナギ1つになる。
 
・葉舌を確認する
イメージ 4イメージ 5 葉舌の写真
  
 葉舌はうすい膜からできており、長い。長さを測ると9mmある。先端は平らのと三角のものとがある。
葉舌の長いものとしては、イチゴツナギ、オオスズメノカタビラである。
先ほどの葉の先の形が決め手になる。
次第に細くなるので、再びイチゴツナギになる。
 
・綴毛(てつもう)の確認
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綴毛(てつもう)?
 
 綴毛(てつもう)が見られるというので小花を観察した。ピンセット、針、ルーペなどを使って何度も試みた。小花を解体していくうちに小花が針についてきた。不思議に思いルーペで見ると、綴毛らしきものが見えた。「これが綴毛なのか」と思った。カメラで接写写真を撮り、パソコンで拡大してみた。正しく綴毛である。なかなか見つからなかったものが見つかった。これで、ウシノケグサ属でないことが分かった。
 
 
  記  平成25420日(土)