公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムクノキを知る

4月10日()
 
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ミズキ
 
 小学校脇の藪にはミズキの大きな樹が何本もある。最初見たとき、花も葉もないときだったので、この樹はなんという樹なのだろうかと思った。頼りになるのは幹にある。斜めに走る濃い灰色の模様しかなかった。名前を知るために、図鑑をめくった。すると、似ているが出てきた。名前を見ると「ミズキ」となっていた。ミズキなら何度も見ている。しかし、あの水平に並んだ花しか見ていなかった。幹に関しての知識はなかった。「この樹はミズキに間違いない」と思ってからこの樹が葉をつけ、花をつけるのを待っていた。その時期が来たと思った。
 先日とは違い、葉がぎっしりとついていた。カメラを構え、望遠をきかしシャッターを切った。再生してみると、意外なことに気付いた。花芽が写っている。予想をしていなかった。ミズキということがはっきりとした。自分の期待がその通りになって大いに満足した。
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ミズキ 花芽が出ている
 
 こちらの樹も「ニワトコ」と読んでいた樹である。ミズキと同様確信はなかった。葉のつき方から「ニワトコ」ではないかと考えていたところ花が咲いてきた。枝の先に咲く花を見て、「間違いない」と思えた。念のために写真を撮り、確認した。花をクローズアップしてみると、面白い形をしている。花びらの先は反り返っている。中央の赤くなったところにめしべがあるらしい。5本のおしべは開くように飛び出ている。
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ニワトコではないかと判断した葉 H12.12.21
 
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ニワトコの花                          小花 
 
 クヌギとコナラが並んでいる。幹を見るとどちらも甲羅状のひびが入っており、判別は難しい。クヌギの枝から穂状のものが沢山垂れ下がっている。枝には葉が未だない。コナラの枝からは若い葉が出ている。クヌギの枝から出ているものは花に間違いない。雌花は葉腋にできるというから、ぎっしりと見えるものはすべて雄花になる。雌花を探してみたが見つからない。もっと焦点のあった写真でないと分からないようだ。
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クヌギ 雄花
 
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花の拡大
 
 ここへ来るたびこの樹は何という名前か考えていた。「ムクノキ」と想定していたが、葉が高いところにあるので手に入らない。幹の感じはエノキと考えたこともあるが、木肌が剥がれそうなところを見ると、納得がいかなかった。今日見ると、下の方に新葉が出ていることに気がついた。それを見ると、どうやら「ムクノキ」でよさそうになってきた。随分長いこと見続けてきたが、やっと解決に近づいた気がした。
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ムクノキと思っていた樹 H12.8.21
 
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 ムクノキの葉
 
撮影 4月6日(土)
 
  記  平成25年4月10日()