公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオイヌノフグリの花の1日

32日(土)
 
林芙美子  未発表詩 
 
 風も吹くなり  雲も光るなり
 生きてゐる幸福(しあわせ)は 波間の鷗のごとく
 漂渺とたゞよひ 生きてゐる幸福は
 あなたも知ってゐる 私もよく知ってゐる
 花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど
 風も吹くなり 雲も光るなり
         「http://blogs.yahoo.co.jp/dolphin_onomichi/34032680.html」より
 
  この詩の中の 「花のいのちはみじかくて  苦しきことのみ多かれど」の1節は多くの人に知られている。昨日オオイヌノフウリが咲いているのに気がついた。調べてみると、この花は開いたら1日で終わってしまうという。あの可憐な花が1日で終わってしまうとは、沢山咲いているので、そこまでは観察したことがなかった。そこで、調べてみることにした。
 
918
 暖かいが昨日の名残か、風が強い。オオイヌノフグリを見ると、まさに開こうとしている。まだ日差しがのろいせいか、のんびり構えているのかもしれない。
イメージ 1
 
1038
 ちょっと油断したせいか、オオイヌノフグリを見ると咲いていた。918分から1038分の間に咲いたことは間違いない。残念ながら開花の瞬間は捉えることができなかった。
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 気持ち程度にやや開いているように見えるけど、しかし、先ほどと大きな差はない。花びらを走る約9本の青い線がきれいに見える。
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 一番小さな花びらが曲がりかけている。風の影響かもしれない。他の花を見ると、この花ほど風の影響は受けていないように見える。
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 一番小さな花びらは前と同様に内側へ曲がっている。やや深く曲がっている気もする。下の大きな花びらも内側へ曲がり出した気がする。どうやら風の影響ではないようだ。
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 しぼみ始めている。大きな口をあけているように見える。一番小さな花びらが一番大きく曲がっているようだ。花びらはうすく透き通っていそうで、みずみずしさが感じられる。
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 大きく開けていた口がふさがり、やや首が下がり始めている。がくが外側からおいかぶさるようになって来た。
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1713
 花びらと一緒にがくも閉じようとしている。開いていた口が大分狭くなってきている。
イメージ 8
 
 1時間ぐらいの間隔で計8回撮影した。風が強かったこと、カメラを固定しなかったこと等精密さに欠けるが 、何とか1日の変化を捉えることができた。午前9時過ぎに開き、午後3時ごろ閉じることが分かった。さてこの花は明日咲くだろうか。オオイヌノフグリの花の命は1日という。明日咲いていないことを確認したい。
 
記  平成2532日(土)