スダジイの冬芽の確認―殻斗は存在しなかった
2月16日(土)
太陽は出ているのだが、風が冷たい。坂を上り始めると左側の斜面には、霜が解けずまだ残っている。樹木で覆われ日が当たらないためのようだ。
イヌマキの新芽を見ると上の方が解け初め、割れ目が見えてきた。中に白色のものが見える。これは葉に成るのか、花に成るのか。花は5月だというから、葉になり枝が出てくるものと思う。
イヌマキの新芽
ヤマモモの葉の間に赤みを帯びた穂状のものがある。ヤマモモは雄株と雌株がある、これは雄花であるようだ。雌花は目立たないらしい。ヤマモモの樹を見ると、このように穂状のものを見せているものと、よく見ても何も付いていなそうなものとがある。何も付いていなのが雌株かもしれない。何とか雌花を見たいと思っている。
ヤマモモの雄花
マテバシイの果実の熟し方を捉えようと写真に収めた。昨年実を結んだものが渦巻状になり頂上に3つばかり短い柱のようなものが付いている。これは雌花の柱頭についていたものの名残のように思える。雌花を見ると、このように三ついぼのようなものがついている。
マテバシイの果実
スダジイの冬芽、これを確認するのが今日の目的になっている。先日スダジイの冬芽を見たとき、冬芽が殻斗から突き出ているように見えたので、本当にそうなのかと疑問を持っていた。家の近くのスダジイで確認すると、殻斗のようなものは確認されず、やはり瓦状の燐ペンで覆われていた。この写真を見るとどうだろう。やはり殻斗のようなものから出ている。
殻斗のようなものから出ている
しかし、よく見ると、殻斗と見えたものも、もとの方は燐ペンが重なっていたような形跡が残されている。どうやら小さかった燐ペンが大きくなり、殻斗のように見えるようになったようだ。
ももとの方は燐ペンが重なっている
さらによく見ると、小さな小花をつけた穂が出始めている。小さな小花は球形が偏平した形をしており、スダジイの花の面影が出来ている。
小花はスダジイの花の面影が出来ている
「これはどうなっているのだろう」穂の小花が散っているように見えるが、中の方には小花をつけた穂が見えている。また、二つの穂が繋がっている。どうなっているのだろうか。1つの疑問が解決できたと思ったら、また新しい疑問にぶつかった。
穂の小花が散っている
記 平成25年2月16日(土)