公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

白幡の森(白幡西緑地)4

29日(土)
 
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 藪の中に入ると、西側にイチョウシラカシの高木があるので、差す日はほとんどなく薄暗い。タブノキを見た。公園で見るのと藪の中で見るのとでは様子が違っている。最初このタブノキを見たとき、全縁の葉の形からすると「マテバシイ」ではないかと思えた。しかし、マタバシイにしてはどことなく違っているイメージを受けた。「こんなところにあるのかなぁ」と思い、いろいろな思いが巡った。枝の先を見ると新芽がある。芽の近くの葉の柄は赤みを帯びている。さらに芽をよく見ると、どこかで見た気がしてきた。「そうだ、ダブノキだ」と記憶が戻ってきた。新芽は枝先に1つついていてこれも赤みがかっている。マテバシイは新芽が複数あり、赤みを帯びてはいない。
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            タブノキ                         タブノキの新芽
 
 藪の通り道を歩くとふかふかしている。落ち葉が年々積み重なり、このような絨毯を作り上げてきた。歩くのが心地よい。道の縁にはクマザサやアズマネザサなどが茂っており、本当の山に入った雰囲気を味あわせてくれる。日陰に生育する代表的な植物であるアオキ、ヤツデなども頻繁に出現する。
イメージ 4イメージ 5             クマザサ                         アズマネザサ
 
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             アオキ                          ヤツデ 
 
 ヤツデやシュロも沢山ある。ここにヤツデに囲まれ大きなシュロも見ることが出来る。典型的な藪の姿をしている。このような景色を一昔前はどこでも見ることが出来たものだ。なかなか見られなくなることはさびしい。
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ヤツデに囲まれ大きなシュロ 
 
 この葉はマサキに似ている。しかし少し大きく、厚い気がする。思い当たるのはサカキ、ヒサカキである。確か、サカキには鋸歯がなかったと思う。するとヒサカキになるといえる。薄い緑できれいな色をしている。花が咲いたら確認してみたい。
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 枯葉の絨毯を踏みしめ、緑の中を歩くのは気持ちがいい。普段このような環境の中で育てば人の心も穏やかに育つだろう。自然に親しみ、豊かな心を身につければ、争いもいじめもなくなるにちがいない。健全な子供を望むならば、大人が先頭に立ち、自然に接し、自然から多くのことを学ぶことだろう。「自然はうそをつかない」書きながら浮かんだ言葉だ。
 
 
  記  平成2529日(土)