この樹の名前はユーカリノキになる
1月31日(木)
昨日の「この樹の名前は・・・」と疑問を抱いていた樹に再び挑戦してみた。尾状花序という点からヤナギの仲間ではないということは決定的だと思った。しかし、ユーカリノキの資料がないので、ユーカリノキとは決められなかった。
この樹の名前は?
低そうなところにある枝、葉を捜した。今日は日が当たっているので、鮮明な写真が撮れそうだ。望遠を利かし新芽を狙った。何とか撮影できたようだ。2つのカップを上下に合わせたようになり、合わさり目が円状になっている。面白い形をしていると思った。表面にはゴルフボールのように小さな凹みが沢山付いている。毛はないようだ。
新芽 長さ 0.5cm 幅 0.3cm
葉は細長い。大きいものは長さが約18cm、幅が1.7cmある。そして何れも一方へ曲がっている。緑色で艶はない。中肋1本が目立つが、支脈はよく見ないと分からない。
葉 一方に曲がる 長さ 18cm 幅 1.7cm
ここまで見てくると、ヤナギでないことは明白になってきた。ユーカリノキに近づいている。
葉腋から出る新芽
花序は集散状、多くは頂生 対生、まれに互生
杉本順一さんの新日本樹木総検索誌にはユーカリノキが出ている。
フトモモ科ユーカリノキ属
花は腋生し、無硬、葉は二形、… →ユーカリノキ
無硬の確認が出来ずにいる。後は該当している。
再度、インターネットを検索してみると、下記の二つが検索された。
考察
最初見たとき、枝が下がり、葉が細長いのでヤナギであると決め込んでいたが、新芽を見ておかしいことに気がついた。ヤナギの新芽とは全く違っている。これを起点に調べてみることになった。資料の少ない中で、ハーブティー薬草データベース、だんじりのまち大阪府岸和田市の樹木図鑑の2つをインターネットで引き出せたこと、杉本順一さんの新日本樹木総検索誌が役に立ったことにより、この樹の名前が「ユーカリノキ」になることを導き出すことが出来た。
先入観で物事を判断する危険性で、よく観察し資料を集め判断することの大切さが分かってきた。
記 平成25年1月30日(水)