公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この樹の名前は

130日(水)
 
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 ヤナギ?(中央の奥の樹)
 
 浦島丘で見たヤナギについて考えた。調べ始めると次から次へと疑問が出てきた。このヤナギの姿を見ると、シダレヤナギという名が直ぐ浮かんだ。しかし、普通シダレヤナギは水辺に生育している。現在シダレヤナギが見られれば、そこはかって水辺であったことを物語っているといわれている。この樹をシダレヤナギと見たとき、ここがかって水辺であったとは思えない。では、この樹はシダレヤナギでなくて何んという樹なのか、そういう疑問が残っていた。
 保育社の植物図鑑を使ってヤナギについて調べてみると、今まで知らなかったことが出てきた。ヤナギ科の花は尾状花序をなし、その花序は立つと書かれていた。
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新芽
 
 この新芽が花芽であるとすると、尾状花序になるとは考えられない。どうもヤナギの仲間とは違いそうだ。
 
 さらに葉について調べた。ヤナギ科は互生になっている。葉を採集し見ているのではないので、確かなことは言えないが、この写真を見ると、すべてが互生ではないように見える。
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すべてが互生ではないように見える
 
 いろいろ調べ、葉が細長いものを調べた結果、ユーカリの名前が出てきた。手持ちの図鑑でユーカリノキについて調べたが、これという資料は見つからなかった。そこで、インターネットを駆使して調べた。しかし、インターネットの中にもユーカリの新芽、冬芽に関するものは見当たらなかった。
 ユーカリノキはフトモモ科ということなので、再び、保育社の植物図鑑へ戻ってみた。フトモモ科の葉は対生、まれに互生となっている。どうも当てはまりそうな気がする。托葉なし。これにも托葉はないようだ。花序は集散状、多くは頂生。なるほど、よく似ている。ひょっとしたら、この樹はヤナギでなくてユーカリノキになるのではと思えてきた。
 しかし、疑問は残る。ユーカリノキの葉はもとの部分が丸みを帯びている。この樹の葉は丸みを帯びているとは思えない。また、ユーカリノキの葉はコアラが食べるということで有名になった。その仲間が、ここの藪にあるものだろうか。そもそもこの点が大きな疑問だ。なぞは深まるばかりである。いま結論は下せない。何とか葉なり、新芽なりを採集して調べてみたいものだ。また、もしユーカリノキだとすると、この葉は有毒だという。やたらに手にすることは禁物であるようだ。
 
  記  平成25128日(水)