新芽(冬芽)の観察
12月21日(金)
なかなか日が出てこない。今日は図書館へ行く日になっている。いつまで待っていても仕方がないので、寒い中を出かけた。図書館へ行くときは、近くの藪の観察を兼ねている。
小学校の近くの藪
藪を一望すると、夏ごろと比べどことなくどこか変に感じる。鬱蒼とした感じがしない。ケヤキの葉が落ちたことは確かだが、それだけではなさそうだ。この藪に見られた樹木を1つ1つ追ってみた。「ミズキに葉がない」ことに気づいた。背丈が高く上へ突き出ていた木に葉がなくなっている。そのせいで藪が一回り小さく見えたのだった。分かればごく簡単なことだった。
低いミズキにはまだ葉が残っている
この時期は花をほとんど見ることが出来ない。その代わり新芽(冬芽)が出始めている。タブノキの新芽から見た。瓦状に重ねられた赤みを帯びた燐ペンでしっかりと覆われており、中身が大切に保護されている。
タブノキの新芽(冬芽)
ヤブニッケイの新芽(冬芽)
アオキの葉を見るとどことなくヤブニッケイに似ている。一瞬間違ったこともあった。でも、よく見るとアオキの葉には鋸歯があり、ヤブニッケイには鋸歯がない。さらに、アオキの葉のほうが一回り大きい。しかし、小さいアオキの葉を見ると、まだ間違えそうだ。新芽は柔らかい3対の芽鱗で保護されている。
アオキの新芽(冬芽)
寒い中をいくつかの新芽(冬芽)を見て回った。この寒い中でも植物たちは懸命に生き、暖かくなる春を迎える努力をしている。苦難を乗り越える努力には学ぶものがある。
記 平成24年12月21日(金)