公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

クヌギ、マテバシイ、コナラの果実

11月6日(火)
 
  高いところにクヌギの果実がなっている。望遠で拡大してみると殻に包まれている。アベマキがクヌギと似ているというが、その違いについてはまだよく分からない。果実を見ればアベマキはやや細長いという。このことはまた別の日に調べてみたいと思っている。クヌギの果実を包んでいるのは殻斗で、先が紐のようになり、外側に沿っているので、おわんのように見える。頭の部分がへこんでいる。頭の部分がへこむとアベマキになるというが、この辺も課題になる。底面は広く、正立して座る。首は円錐の形をしている。
イメージ 1イメージ 2 クヌギ                                 クヌギの果実
 
 マテバシイはいろいろなところに植えられている。公園の樹木や街路樹としてもよく使われている。ドングリといえば、マタバシイの果実がイメージされてくる。ごく一般的なドングリだが、注意して細かく観察したことはなかった。先が細りとした細長い形をしているが、机の上に立てると、安定して座る。底は他のドングリと違い、蓋が取れているようで中身が覗いている。先に短い円筒のようなものがついている。
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マテバシイ                         マテシイの果実
 
 この樹を最初はクヌギと思っていた。葉だけを見ると、細長くて、鋸歯の先が針のようになっているので、どう見てもクヌギに見えた。果実が出来始めたので、よく見てみると、「何かおかしい」 と気づいた。殻斗の先が外側に反っていない。それでも直ぐには判らなかった。そのうちに。殻斗の先が伸びて反ってくるのではと思い観察を続けたが、一向に反ってこない。改めて図鑑などにあたってみると、コナラに似ていることが分かった。葉の形をじっくり見ていなかったことが起因していた。「コナラの葉は先のほうが広く、もとへくるに従って細まってくる」ということは心得ていたが、たくさんの葉を見ていなかった。よく見ると、この樹の葉の中にもきちんとそのような葉がついていた。ようやくクヌギではなく、コナラということが理解できた。コナラの果実を見ると殻斗の中に入っている姿からはそれほど細長くは見えなかったが、外へこぼれているのを見ると、けっこう細長くなっている。マテバシイの果実を小さくしたように見える。やはり先に短い円筒のようなものがついている。
イメージ 5イメージ 6 コナラ                                コナラの果実
 
つづく
 
  記  平成24年11月6日(火)