公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

伐採されたスダジイ

1031日(水)
 
 曇り空の下でも小さな園児たちは元気に遊んでいる。仲間をはずれ一人で自分の思いのまま遊んでいる子もいる。子供の世界は大人には分からないが、自由で生き生きしている。
タンポポが黄色い顔を見せ、シャリンバイが白い花をつけ出している。日が出ると暖かいので、春の陽気と間違えて花をつけたのかもしれない。
シモツケはピンクのかわいらしい小さな花をたくさん咲かせてきた。小さな花をたくさん集め大きな花のように見せている。このようなつくりも虫を寄せ付ける一つの工夫かもしれない。
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 東側へ行ったとき、ちょっと不自然さを感じた。一つの空間が出来ている。先日までは気がつかなかった。足元を見ると、切り株が出来ていた。これが原因だと分かった。そこにはスダジイがあった。もとから幹が2つ分かれており、片方はすでに伐採され片足で立っている存在だった。公園の中にあるスダジイの中では一番勢いがなく葉の繁りが悪かった。一部が枯れ不恰好であったから伐採したのかもしれない。勝手に植えられ、勝手に伐採される運命にあったかもしれないが、見続けている人は哀れさを感じる。この樹がその後どのような歩みを辿って行ったか。
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スダジイの切り株                        昨年8月の姿
 
そろそろ花は終わりかと思えたススキから葯が出ていた。黄色でなく錆がかった褐色をしていた。穂全体が褐色を帯びている。この頃になると、遠くからはススキの穂とセイバンモロコシの穂がよく似てくる。「はたしてどちらかなぁ」と思うこともある。しかし、一般的にススキの穂が褐色に色づく頃にはセイバンモロコシの穂は枯れ落ちているので、よく見れば間違うことはない。
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 ススキとシモツケ                              ススキ
 
 家へ帰る途中、何かズボンのすそに引っかかっていると思ってよく見ると、シロノセンダングサの果実がついていた。しっかりついているので、なかなか取れない。「もうこんな季節になったのかなぁ」と深まる秋が意識されてきた。
 
  記  平成241030日(火)