公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オオマツヨイグサの検索

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 やや曇り空であまり天気は芳しくない。カメラを持ち散歩がてら公園へ出かけた。タンポポノゲシの黄色い花が鮮やかに見える。シャリンバイやシモツケも復活して咲いている。特に、シモツケは花が多くなり、淡いピンクが可愛らしさを増している。
 エノコログサが繁茂した奥にオオマツヨイグサが咲いていた。オオマツヨイグサは夏の夜間咲くものだが、今年はこの写真を撮り損ねていた。昼間だというのに花が開いている。いいチャンスとばかり写真に収めた。
 マツヨイグサの中にもいろいろあることが分かっている。この花を最初に見たとき、アレチマツヨイグサと思っていた。しかし、花びらの形からオオマツヨイグサに近いと思い直した。だが、絶対的な自信はなかった。そこで、掘り下げて見直してみることにした。
 
イメージ 2
 
観察事実
茎 茶褐色を帯びる、白毛がある
葉    長さ…9cm 幅…2.5cm 表裏… 微毛がたくさんある、裏の葉脈上の毛は長い
花弁  横…2.5cm たて…2.5cm 幅広のハート型、上部中央が少し凹む
めしべ1本、先端は4つに割れる おしべ8
果実  長さ…1.7cm
 
 
 
アカバネ科の特徴(保育社の図鑑による)
 葉は対生または互生し、托葉はない。花は両性で放射相称。花床は子房に合し、それぞれ筒状となる。……とある。
 
属の検索 
 「花は4数からなる。果実はさく果で……種子の表面に刺毛はない」を選ぶ。
花は黄色なので、次の選択では
「葉は互生。さく果は胞間裂開または不規則に裂け、種子に毛はない」を選ぶ。
 
イメージ 1
葉は互生
 
イメージ 3
果実
 
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種子
 
アカバナ属が外れる。
 
「花は大きく、がくは脱落性」を選ぶ。
すると、マツヨイグサ属に達する。
 
属からの検索
「葉は分裂しない」を選ぶ。
 
イメージ 5
 
  ここで、コマツヨイグサが外れる。
 
「花弁は長さ4cm内外、果実は長さ2cm以下」を選ぶ。
 
イメージ 6
 花
最終的にはオオマツヨイグサに到達する。
 
アレチマツヨイグサはメマツヨイグサの別名なので、このマツヨイグサはオオマツヨイグサでいいことになる。
 
  記  平成241030()