イチョウの雄株・雌株について
10月21日(日)
風があったが、秋晴れに日になった。前日の雨でだいぶ落ち葉、銀杏が落ち、公園は汚れていた。道路側は銀杏がつぶされ悪臭を放っていた。
今日は、イチョウの雄株と雌株の違いについて調べてみようと思った。銀杏が出来れば雌株できなければ雄株ということは誰でもわかる。銀杏が出来る前に、雄株か雌株かを知りたい。方法はないものだろうか。
試料1 左のイチョウ
試料2
試料3
試料4 試料5
試料6
樹形から見る方法があるという。枝が上へ伸びているのが雄株、横へ広がるのが雌株という。このような形になるのは銀杏をつけるようになってからその重みで変わってくるらしい。
調べてみた。ちょっと見ただけでは分からないが。「雌株は横へ広がる」ことをイメージして見ていると、何となくその気がしてくる。雄株と比較させながら見比べると分かってくる。ここの公園には隣り合わせに雄株、雌株があるので、何度も見比べして、分かってきた。
試料1、2、5、6は雄株 試料3、4 は雌株
葉から見る方法もある。葉が2つに分かれているのが雄株、分かれていないのが雌株という。しかし、いろいろ調べてみると、この根拠はないらしい。
実際に調べてみた。ここの葉を見ると、例外があり「根拠はないらしい」といえるが、たくさんの葉を見ていると、そうでもなさそうだ。雌株はほとんどの葉が割れていない。雄株は多くが割れている。樹の下の方の葉を見た。雄株は深く割れ目が入っている。新芽などは2つといわず、4つに割れているものもある。雌株はやはり割れ目は掃いていない。新芽はなかったのでなんともいえない。結局、1本の樹木の葉についてたくさんの葉を見て判断すれば、ある程度雌株、雌株の区別はつきそうだ。併せて樹形、枝のつき方を見ると、もっと正確に区別が可能と考えられる。
雌株
雄株
別件
触った感覚では、雌株のほうが厚く丈夫のよう実見える。葉脈は1本が2本へ、さらにそれぞれが再び2本に分かれる。このことが2回ぐらい繰り返されている。この点は共通しているので、分類の観点には使えない。輪郭を見ると雄株のほうが凹凸が細かくある。雌株の凹凸には滑らかさが見られる。
雌株 雄株
別の日に再度調べてみた。イチョウの樹のある場所が違うと、厚さなどについては区別の観点にはならないことが出てきた。輪郭の凸凹については、まだ可能性があるようだ。さらに調べてみたい。
記 平成24年10月19日(金)