イヌタデの考察
10月20日(土)
試料
全体
花序
観察点
背丈約」40cm 穂の長さ約3cm
葉
互生
葉の長さ約6.5cm 幅約2cm
薄黒い1対の斑点があることがある。
柄約3mm
托葉鞘
0.7cm 長毛約0.7cm
托葉は筒のようになっていて、上の縁に長い毛がある。托葉が筒のようになっているものは托葉鞘という。
茎
赤茶色をしている。
枝の分岐点
薄い膜で覆われており、その膜の先に細い長毛がある。
葉の表 葉の裏
斑点のある葉
托葉鞘
茎の分岐点
表面 毛有
裏面 毛有
保育社の植物図鑑の中の検索表を利用して辿ってみた。いきなり花柱が分類の観点に出てきた。タデはいつ見ても花がほとんど開くことがない。いまも花は開いていない。従ってここでつまずいてしまった。しかたなく、ここをとばし、予想を立て次の観点へ進んでみた。花のつき方、茎の分枝、つる状にならない。この辺は試料と照らしあわし進むことが出来た。花序、花序の形、葉鞘の縁の様子も何とか見分けることが出来る。花柄の有柄の腺毛へ来たとき、やはり進めなくなった。柄の腺毛がよく分からない。ルーペで見るとないように見える。葉柄のつく位置、地下茎はなくは何とか進められそうだ。花被の腺点、脈は花そのものがよく分からないので解決できない。従って予想で進むしか手がない。葉の形、葉のつき方…と辿っていく。ようやくイヌタデへ到達する。苦し紛れの検索だが、いろいろ特徴を見分けながら進めてきた。
「専門家はよくぞそこまで見ている」と感心すると同時に観察力の鋭さに驚かされた。花の咲く時期と適切な観察用具を準備しないとそこまでは調べられない。
記 平成24年10月20日(土)