公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ネズミノオを調べる

10月18日(木)
 
神奈川公園で、穂が細い棒状をしたあまり見かけないものを見つけた。なぜかここの1箇所にのみに見られた。棒状になっているが、よく見ると小穂がびっしりと花茎に寄り添っている。スズメノテッポウを細く、長くした感じになっている。検索していくのも難しい。とりあえず。保育社の図鑑をめくり、似たものはないか探した。ネズミノオというものがあった。よく似ている。ネットでさらに調べてみた。やはりよく似ている。ネズミノオの中にはムラサキネズミノオがあることが教えられた。(http://www.asahi-net.or.jp/~zh7k-knk/shinka/51/h3.html)ムラサキネズミノオのほうが背丈も高いらしい。これは、もしかしたらムラサキネズミノオになるかもしれない。もう少し調べてみようと思う。
 
試料
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 株
 
観察記録
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草丈約60cm、穂の長さ約18-20cm、葉の長さ約20cm、幅約5mm、小穂の長さ約3cm
 
 
保育社の検索表を参考にすると、
ネズミノオは
イネ科→ヒゲシバ族→ネズミノオ属
ネズミノオ属にはネズミノオとヒゲシバが入っている
1の分類観点は小穂の数になっている。試料は小穂には小花がたくさんついているので、イチゴツナギ亜科に入る。
2の分類観点は苞頴を見ている。最下位の小花の長さと比較している。苞頴が最下位の小花の長さより短いというのが、ネズミノオが入るササクサ属になるのだが、どう見ても苞頴の存在が明らかでない。従って長さなどは測りようがない。行き詰まってしまった。ルーペを使ってみてもよく分からない。従って、次の観点護頴はさらに確認が出来ない。
仕方なくヒゲシバ属へ進んでみる。観点が花序になっている。花序は円錐状、または穂状に入る。次の観点は登実花の数になっている。試料の登実花の数は1個になっている。さらに次の観点は護頴にある脈と芒を見ている。護頴については全く分からないが、芒らしきものはない。最後の観点は葉身の形、稈を見ている。試料は線形、稈は基部から立つに該当しそうだ。
こんな風に無理やり検索していくと、ネズミノオ属へ達する。ネズミノオ属にはネズミノオとヒゲシバがある。ヒゲシバは湿地に生え、単生するとある。試料は湿地でなかったし、単生していない。するとネズミノオになる。
 何かこじつけのようだ。きちんと調べてみたいが、苞頴の存在がどうしても分からない。蛍光灯のもとで見ているせいか?。図から判断すると、ネズミノオには間違いないらしい。しかし、先人はこのような細かいところまでどのようにしてみたのだろうか。素人の使うルーペぐらいでは、試料はあまりにも小さすぎる。機会を見つけさらに挑戦してみたい。
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株もと
 
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葉鞘の部分 毛がたくさんある
 
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穂 小さな粒がたくさんついている
 
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苞頴(?)が薄い膜になっている
 
 
 
  記  平成24年10月18日(木)