公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

編み笠をかぶったキンミズヒキの果実

神奈川公園では、秋が深まりそれぞれの樹木が実りの時期を迎えている。サンゴジュの鮮紅色、ムラサキシキブの紫色は目を引くばかりに輝いて見える。草本類では、メヒシバが依然として残り、広い範囲を占めている。そのメイシバの中にカゼクサの大きな株がポツンポツンと点在している。
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神奈川公園
 
トチノキの果実はほとんどが落下してしまって、今はほとんど残っていない。葉もだいぶ痛んできており色がだいぶ変わっている。
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 残されたトチノキの果実
 
タラヨウの果実は色が変わっていることを予想していたが、まだ緑色のままでほとんど変わりがなかった。
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変化のないタラヨウ
 
キンミズヒキについては花の時期はよく見ていたが、果実についはほとんど見ることをしていなかった。いや、見る機会を見出そうとしていなかった。今日見たとき、「最初これは何か」と思った。でも葉を見たとき、直ぐにキンミズヒキと分かった。毛糸の編み笠をかぶっているように見え、面白い形をしている。この果実は衣服につきやすいという。
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ムラサキシキブの果実は、葉の腋から出た枝につき、紫色の玉のように美しく光っている。10個ぐらいがかたまって、1箇所ついている。この清楚な美しさを、平安時代の才女、紫式部に喩えたと伝えられている。
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 サンゴジュの果実は、真っ赤な球形をしている。もうすでに落下してしまったのではないかと思っていたが、この樹にはわずか残っていた。あまりにもきれいだったので、写真に収めた。
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真っ赤に染まったサンゴジュの果実
 
 イノコズチの穂が長く延びていた。夏ごろからいろいろなところで見たのだが、あまり写真に収めることをしていなかった。何となく見ていて、このイノコズチは典型的なイノコズチの形をしていると思い、せめて写真に残しておこうと撮影した。
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イノコズチの果実
 
  記  平成24年10月13日(土)