藪の樹木
10月12日(金)
ここの丘から東側を望むと中学校や新子安の高層マンションなどが見える。ここにはわずかだが崖があり、昔の藪の片鱗が残されている。ここの樹木はいずれも年数が経っていそうに見える。観察の甲斐がありそうだったので、何度か訪れて調べてみた。
目録
手前に大きな樹がある。葉が非常に大きい。大きな果実もついている。もうはじけて中のものははじき出されているようだ。拾いたかったが、藪の中に落ちているので、とても無理だった。さあ、「これはなにかなあ」と考えた。何となくアオギリのように見えるが、ちがう。ひょいとしたことから「キリ」が思いついたが、全く自信がなかった。家へ帰り、図鑑等を調べたが、なかなか名前を明らかにすることが出来なかった。日を改め挑戦してみた。やはりキリでいいらしい。
キリの幹 キリの果実
木肌には割れ目が入っており、エンジュに似た樹がある。エンジュに似ているが、葉の大きさがどうも違うようだ。幹は高く、葉の様子がよく分からない。別の日に写真を撮ると、確かに葉が小さい。ニセアカシアらしく思われた。ズームアップして見た。ニセアカシアの枝には棘がある。その棘があるかどうか探した。「確かにあった」ニセアカシアになることが分かった。
ニセアカシア 枝にある棘
根元から2つの幹に分かれた大きな樹がある。木肌は黄褐色で、割れ目がない。「一体何かなあ」と手係を探した。葉を見た。その形模様をよく見た。最初見たときは薄暗かったので、葉の細かいところまで見えなかった。写真を見ても、暗く判定は難しかった。小学校の崖の大木に似ている。もしかしたら同じかもしれない。後日訪れ、しっかりした写真を撮り、詳細に調べると、「エノキ」の名前が出てきた。この樹の名前が分かり、このことから小学校の崖の大木もエノキに違いないと思った。
エノキ
エノキの幹 エノキの葉
大きなサクラは葉を見て直ぐに分かった。ヤナギユーカリノキは幹を見ただけではおそらく「これは何の樹」になっていたと思う。幹の皮が剥がれ、中身がむき出しになっている。一瞬大きなサルスベリのように見えた。しかし枝をたどり、葉へ行き着くと、ヤナギユーカリノキということが分かる。
記 平成24年10月12日(金)