実りの秋、キンモクセイが咲く
10月3日(水)
9月29日、秋晴れの日、久しぶりに岸根公園に出かけた。秋も中ごろになってきたので、いろいろな果実も大きくなり熟していることを予想していた。
坂を上りきったところにあるシラカシを見た。果実の4分ぐらいが殻斗に覆われていた。殻斗には円形の模様が5本ぐらい見える。殻斗の下には茶碗のいとじりのようなものがある。また、果実の頂上には花の痕が残されている。
シラカシの果実
ウバメガシの樹はたくさんあるのだが、果実はなかなか見ることができなかった。剪定との関係があるのか、いつ見ても数個しか見ることができなかった。また、今まで見ることができたのは、小さくてシラカシやマテバシイとは比較ができなかった。今、目の前にあるのは今までの中では一番いい格好をしている。果実は3分の2ぐらい殻斗に覆われている。また、殻斗の表面には斜めに瓦を積みかさめたような模様が見える。果実の頂上には花の痕が残されており、殻斗の上部が切れたのか、毛に覆われたものがついている。
ウバメガシの果実
マテバシイの果実は一番よく見かける。ドングリといわれるものの中では一番大きいようだ。褐色に色づいているので、熟すのも一番早いようだ。殻斗は皿のようで、そこにひょこっと果実をのせているように見える。脇に小さい果実があるが、これは来年大きくなるものだろうか。それともこれから急激に大きくなるものだろうか。
マテバシイの果実は
ユリノキの枝先に大きな果実らしきものがついている。高いところにあるので詳細は分からない。カメラの望遠で覗くと、果実に間違いない。色から見ると、成熟してきているようだ。花は大きいが、果実もまた大きく、見ごたえがある。
ユリノキの果実
ひょうたん広場の入り口に3本ばかしのモッコクに樹がある。春は淡黄色の花を咲かせていたが、今はヒメリンゴのような赤みがかった球形の果実がついている。果実についている柄が長く、見れば見るほどヒメリンゴを思わせる。
モッコクの果実
タイサンボクの横にキンモクセイの樹がある。枝先を見ると葉がほとんど虫に食われて、原形をとどめていない。でも枝先には新芽がある。この時期に新芽とは…?と思い、よく見ると先の方にオレンジ色をした小さなものが見える。「花だ」そう思い、よく見た。間違いなく花であった。小さいのでカメラで拡大してみたが、花冠が4つに裂けるというところまでは分かるがそれ以上は見分けがつかなかった。花冠が4つに裂けるということは合弁花になるのだろうか。
記 平成24年10月3日(水)