シラカシとウラシロガシの再考
10月1日(日)
広島の大通公園でシラカシとウラジロガシの違いを偶然見ることができた。しかし、そのとき、ウラジロガシの裏面の色がしっかり確認できず、納得がいかなかった。写真を撮ったのが朝方だったので、茶褐色に写ったのかもしれない。このことを確かめに浦島小学校の裏の藪にあるシラカシを確認に行った。
そこでシラカシの葉をよく見直した。そうしていると、今までシラカシとしていたものに疑問が出てきた。このことは以前にもなんとなく変だなあと思っていたのだが、そのままであった。広島での経験から、どうもこのシラカシはウラジロガシに見えてきた。すぐ近くにもう1つのシラカシがある。どちらも手の届く範囲にあったので、数枚採集し、比較してみた。
表の鋸歯 裏の鋸歯
ウラジロガシ
表の鋸歯 裏の鋸歯
果実
観察点
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ウラジロガシ
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表面の色
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緑
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濃い緑
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裏面の色
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薄い緑、艶なし
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銀白色、艶あり
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鋸歯の先
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尖るが鋭さが軽い
葉脈の飛び出しは少ないようだ
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鋭く尖る
葉脈がそのまま飛び出ているよう
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中肋
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中肋が出ていない
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中肋が出ていて、中央に溝のようなものが見える
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シラカシとウラシロガシはよく似ている。しかし、その違いについて気づいていなかった。詳細について観察すると、始めてその違いに気づく。
果実についてはもう少し調べなおしてみたい。
記 平成24年10月1日(月)