公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ウラジロガシとシラカシ

925日(火)
 
 広島の大通り公園はたくさんの樹木が植えられており、きれいに整備されている。樹木11本見ると、多くのものに名札がつけられている。「この樹木の名前は」と思ったとき、この名札が大きな助けになってくれる。そのため樹木を調べる学習の場ともなっている。緑を大切にする心はこの姿を見て自然とはぐくまれる気がする。
 
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イメージ 3イメージ 4           ウラジロガシ                          シラカシ
 
 公園の中にウラジロガシがあった。いろいろ樹木を調べているが、どう見てもシラカシに見える。シラカシウラジロガシどこが違うのだろうか。見た目はよく似ている。先の方が細くなっている葉の形、全体に浅い鋸歯があるところ、細い枝が褐色を帯びているところなどそっくりである。
 
保育社植物図鑑によると
枝は灰白色。葉裏は雪白色、ねた毛がある。堅果2年目に熟す。→ウラジロガシ
枝は灰黒-紫黒、葉裏は淡緑色、ほとんど無毛。堅果1年目に熟す。→シラカシ
 
杉本新日本樹木検索誌によると
葉の下面は著しく白色、中肋は表に凹入する。鋸歯の端は苞出する。→ウラジロガシ
葉の下面はわずか白い、中肋は表に凹入しない。鋸歯の端は苞出しない。→シラカシ
 
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                           ウラジロガシ
 
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 2つの図鑑を中心にして調べると、杉本新日本樹木検索誌の「鋸歯の端は苞出」の違いを見るのが一番分かりやすい。ウラジロガシの葉を採集して調べられないので、写真の画像で見ると、この辺の違いが何となく分かってくる。
 
  平成24925日(火)