実りの秋
9月16日(日)
午後、思い出したように、岸根公園の樹木を見に行った。坂を上りきった左、野球場に面したところにイヌマキがある。果実がどうなっているか見ると、オレンジと青の色がついている。オレンジの方はうっすらと赤みを帯びていて目がひきつけられた。この花のつくりはちょっと変わっていた。オレンジ色の部分が花托(花床)で先の方の青い部分が種子になる。「こんなにきれいになるものか…」と感じた。
イヌマキの果実
マテバシイの果実は順調に大きくなり、枝から落ち始めている。枝をよく見ると、まだ小さいのもある。今年熟す果実は昨年実ったものという。そのことから考えると、小さいものは今年花が咲き、実を結んだものなのだろうか、それとも今年中に大きな果実へと変わっていくものだろうか。観察を続けたいと思う。
マテバシイの果実 落ち始めた果実
せせらぎ広場のヤマボウシを見ると、赤いものがついている。実が熟し始めたに違いない。丸く球形をしている。緑の中の赤は目立つ。果肉はやわらかくマンゴーのような甘さがあるという。これだけ目立てば、動物(特に鳥)は放っておかないことが分かる。
ヤマボウシの赤い果実
せせらぎ広場のネムノキに花が咲いている。7月5日に開花したのを見てから2ヶ月以上過ぎている。最初に咲き始めたとき、「写真撮影の機会を逃してはならない」と気にしていたが、今考えると、その必要はなかった。随分花期の長い花だと分かった。
咲き続けるネムノキ
ハナミズキにも赤いみが現れてきた。いろいろな樹の果実が熟してきていることから秋が急速に進んでいる様子が分かる。緑色の先がとがった帽子のようなものは花芽だという。この形で秋から冬を乗り越え、春に花を咲かせる。そう思うと、花を咲かせるために地道な努力をしていることが分かる。
ハナミズキの果実
記 平成24年9月16日(日)