公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

メヒシバの仲間を調べる

96日(木)
 
 いま、公園や道端にメヒシバの仲間をたくさん見ることが出来る。メヒシバ、コメヒシバ、アキメヒシバ、この3つを区別したいと思っている。コメヒシバは日陰に見られ、2つのものと比べ背丈が低く、ひ弱に見えるので、何とか2とは区別がつく。問題になるのは、メヒシバとアキメヒシバの区別である。何とか区別できたらいいなあと思い、挑戦してみた。
 
それらしいと思える試料を3つ持ってきた。
参考資料としては以前自分で調べたものを利用した。
試料1 
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試料2 
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試料3 
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試料1 について調べると
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           葉は開いて茎につながる
           葉の縁に波がある
                   葉は表裏無毛
 
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           葉鞘は多数の毛           鞘口に長い毛
           葉舌は2mmぐらいのうすい膜
 
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            小穂は被針形で先はとがる
 
試料2 について調べると
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            葉は茎を包みつながる
 
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            葉の縁は目立たない
 
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           基に数本の長毛              表裏無毛
           鞘口無毛
           葉舌は1mmぐらいのうすい膜
 
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           葉鞘は無毛
 
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           小穂は卵状の長楕円形
 
試料3 について調べると
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           葉は開いて茎につながる。
           葉は表裏無毛
 
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           葉の縁に波がある
           葉舌は不明
 
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          葉は開いて茎につながる
          葉鞘は無毛
 
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           小穂はメヒシバと同様に被針形で先がとがる。
 
 以上の結果から考えると、
 試料1 はメヒシバ
 試料2 はアキメヒシバ
 試料3 はコメヒシバ
 といえる。
 
 3つの違いを調べるには今の時期を逃すと調べられなくなる。何とか結果が出てきたように思えるが、絶対的な自信はない。
 メヒシバが一番生きる力が強そうだ。メヒシバは道の端、土手など人の足の入りにくいところに生育している。アキメヒシバは公園の樹の下や花壇の縁など、やや人の足が入るようなところで生育している。コメヒシバは日陰で、人の足の入らないに生育している。
 
 
記  平成2496日(木)