公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヤブランが咲く

825日(土)
 
 夕方、公園で水くれをしていると、ヤブランの葉の陰に紫の花の姿が見えた。他の公園ではヤブランの花が咲き出していたので、咲き出すとは予想していた。見ると1本の花茎だけに花がついていた。この公園でも、咲き出したので、「他のヤブランも咲き出しているかも」と思い、公園を一回りしてみた。しかし、咲いているのはここの1本だった。やや残念だったが、近々咲いてくるだろうと思えた。葉がぎっしりとたくさん茂っているので、花もたくさん咲いてくれるものと期待したい。
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イメージ 1              葉の陰に紫の花の姿                                      ヤブラン
 
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ヤブランの拡大
 
 水不足で、花壇でないところは肌地が干からびて、割れ目が見られる。こんなところでも、雑草の仲間は生命を維持している。先日までは、コスズメガヤがぽつりぽつりと姿を見せていたが、ここにクルマバザクロソウが芽を出している。
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クルマバザクロソウ
 
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クルマバザクロソウの花
 
 地面にひれ伏し、枝を横へ伸ばしている。ザクロソウに似ていて、写真を見たとき、一瞬どちらなのか迷った。また、クルマバザクロソウの葉の長さは牧野植物図鑑では13-18mm、寺崎植物図譜では1.5-2cm、保育社の図鑑だと15-27mmとなっている。実物は3cmぐらいある。
 
花のつき方を見ると、
 保育社の図鑑…ザクロソウの花は集散花序、クルマバザクロソウは葉腋に輪生
 牧野植物図鑑…ザクロソウの花は岐散花序 クルマバザクロソウは散形
 寺崎植物図譜…ザクロソウの花は集散花序、クルマバザクロソウは束状
 となっている。
 
 実物は葉腋に輪生が一番合っている。迷ったけれど、やはり「クルマバザクロソウ」で良かったといえる。
 
 暑い夏場で、花の数も少なかったが、ヤブランハナトラノオが咲き始めて、キバナコスモスの花の数が増えている。こんな移り変わりから、秋へ向かう空気が感じられる。暑さの中でも時間は確実に流れている。
 
  記  平成24825日(土)