公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

お祭り1日目

84日(土)
 
 お祭り第1日目、天気はよさそうだが、変な予感もあった。9時に集まり、お祭りを迎える最終準備を始めた。神酒所づくり、冷たいものを入れる桶の洗浄…と余念なく準備を進めたが、心配事も出てきた。「お返しの品を入れるビニール袋はあるだろうか、氷屋さんがまだ来ない、お返しに使うジュースがない」気がついたものから解決していった。
 11時半から山車、神輿への御霊入れがあり、町会役員は山車、神輿の前に整列し、宮司等お宮関係の人が来て厳かに儀式が行われた。
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 ご祝儀もいくらかたまってきた。掲示板に披露する作業がある。ご祝儀の中身を確認し、筆書きをし、掲示板に披露する。一人では難しい作業なので、手分けをして進めなければならない。訪問者が何時来るかわからないので、受付担当は席をはずすことが出来ない。交代して進めないと負担が大きくなってしまう。
 
 2時過ぎ、空が暗くなったように感じた。境内の階段を下り、上空から西の空を見ると、どんよりしていた。雲行きが変だ。そう思っていると、雨粒がぱらっと来た。「一雨ありそうだ」そう思った。神酒所へもどると雨脚が強くなってきた。遠くで雷の音も聞こえ出した。典型的なにわか雨である。そう長くは降らない。短期間だが、激しく降る。やはりすごかった。境内には水が溢れ出した。階段を見ると、勢いよく水が流れ落ちている。この分では「一盆踊りは出来ないか?」と危惧した。しばらくなるに任せているしかなかった。3時ごろになったら雨がやんだ。くぼ地は水がたまった。
 その状況を見て、何人かが竹箒を持ち出し、排水を始めた。それを見ていた役員さんは皆同じ作業を始めた。掃き寄せても水はもどる。また掃き寄せる、もどる。水との戦いがしばらく続いた。天気も回復し太陽の日が差すようになった。「もう大丈夫」時計を見ると、盆踊り開始までに3時間近くある。このままの状態でも、3時間後には乾いてくる気がした。
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竹箒を使って排水作業
 
 神輿や山車を覆ったシートをはがしたり、机をきれいにし直したりし、夜店、盆踊りの準備に入った。ご祝儀を持ち訪問する人も増えてきた。時計が6時を回るのが早く感じた。気がついたら、夜店が始まっている。子供を連れた親御さんの姿も見え始めた。電灯の下では女性部の人たちの動きが活発になっている。綿菓子のところにも人が集まっている。小さいころは「どこからあの綿のようなものが出てくるのか?」不思議に思ったものである。今でも、そんなことを思う子供がいるのではないだろうか。
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夜店の準備作業
 
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近くの小学校の校長先生の訪問を受ける
 
 BGMがお囃子から民謡(盆踊り)に変わった。山車を中心に盆踊りが始まりそうになった。「太鼓の打ち手がいない」役員さんは心配した。そうしているうちに、ユニークなアナウンスが流れた。「これから盆踊りを始めます。太鼓をたたける人がいたら、お願いします」BGMが流れると同時に太鼓の音が響いた。いい音色を響かせている。リズムに乗っている。やはり太鼓の音色は、人の気持ちを動かす。次第に雰囲気が出てきた。女性部の人も加わって盆踊りが盛り上がってきた。周りで椅子に座り、観覧していた年配者も輪に入っていくようになった。
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夜店開店
 
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       綿菓子をほおばる女の子                 人気の高い焼きそば
 
 8時、休憩に入った。町会では、盆踊りに参加した人に冷たい飲み物をサービスしている。簡単なアルコールのサービスもある。お子さんにはお菓子が配られる。小さな子がお菓子を抱え微笑んでいる姿には無邪気さがあり、いやでも大人の気持ちをひきつける魔力がある。
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       冷たい飲み物のサービス                    休憩時間
 
 8時以降はお子さんの姿が消えていく。寂しさはあるが、大人の時間になり、盆踊りにも熱が入ってくる。腕の振り、手のひらの返し、ステップするリズム感覚…等前半の盆踊りとは違っている。リクエストも次から次へと途切れることがない。このときはBGM担当者も神経を使い忙しい。
 残念だが、町会内に太鼓をたたける人がいない。しかし、幸いなことに浜の方から毎年太鼓をたたきに来てくれる人がいる。心強く感じている。
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            浜の子の撥さばき                         盆踊りの後半
 
 
  記  平成2484日(土)