公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

モクレンン、ジンチョウゲは全盛期をそろそろ終わろうとしている

4月5日(木)
 
 「花の命は短くて…」とよく言うが、モクレンの花が萎れ、枯れている。この花が咲くのを何日待ち焦がれたことか。昨年はこの花を見過ごしていた。花が落ちてから、「この樹は何という名前だろうか」という事からこの樹との付き合いがはじまった。木肌を見ては図鑑と比べ、あるときは専門書のページをあけ、特徴を調べてきた。冬芽を付け始めてから「モクレンン」と分かってきた。そして、この冬芽が大きくなっていく過程を見守ってきた。蕾の先端がほぐれ白色のものが見えはじめたのが3月29日であった。昨日の雨と強風でかなり痛めつけられた。自然のおきてに花びらはじっとこらえていた。ほぼ満開状態であったので、強風の後どのようになっているか、心配がてら見に行くと、やはり相当痛めつけられていた。多くの花びらから精彩が抜けていた。縁が茶褐色に変色しているものも出ていた。「ああ、ここまでか…」と嘆かわしく思った。暴風がなかったら、今日は最高の見ごろだったのにと残念でたまらない。何とかもちかえして、あと数日でいいから白色で大きく羽ばたくような花びらを見せてほしい。
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 赤いジンチョウゲも枯れていく。独特な強い香りを漂わせ、自分の存在を誇示していたジンチョウゲも移り行く時の流れには逆らえないようだ。花には精彩がなくなり、近づいても香りがしなくなってしまった。小さかった葉が少しずつ大きくなり始め、花と変わろうとしている。この赤いジンチョウゲの1つの小花が咲き出したのが3月13日。花が小さいだけ風雨にさらされても、もち堪え出来たのだろう。モクレンよりも長い期間楽しませてくれた。一方、赤いジンチョウゲに変わり、日陰で咲いた白いジンチョウゲは今が満開時を迎えている。近づくと独特な香りがしてくる。強いにおいだが、いやみがなく嗅いでいられる。むしろいい香りにも感じる。
イメージ 3イメージ 4                         赤いジンチョウゲ                                             白いジンチョウゲ
 
 
記 平成24年4月5日(木)