公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

岸根公園の樹木 3

1月31日(火)
 
・野球場側からの斜面
 
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 北町からの坂を上りきると、左に野球場が見え、右下に池が見えてくる。今日は池に向かう斜面の樹木を調べることにする。
 大きなサクラの樹に囲まれて、その中にいろいろな樹が植樹されているようである。池沿いにはモミジが列を成している。中央から右の方に1本の灰白色気味の樹がある。名前をなんと言うのだろうか。これに似た樹はよく見かけているが、いつも迷う。花も葉もないと決め手がない。花の咲くときに見ておくことの大切さが分かる。上の方をよく見た。前回見たときとは違って、冬芽がついているように見える。もしかしたら「コブシ」かもしれない。他の公園で見たものに似ている。目を慣らすことも大切だ。
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コブシ
 
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              葉                             幹
 
 マツの樹がある。クロマツと思うが、アカマツもあるような気がする。正確に見分けられるようになりたい。下の道の近くには、クヌギとビワがある。クヌギも似たような樹がたくさんあるので判別しにくい。これは葉がまだあるとき見ていたので、名前は知っていた。
 
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 3本のサクラを通り過ぎると、シラカシの大きな樹下に入る。日陰のせいかシラカシの肌は青黒く見える。シラカシのすぐ下にまだ小さいヒノキがある。事務所からいただいたリストだとサワラに該当する。どちらが正しいのかと思い、ヒノキとサワラの違いを調べてみると、皮目については共通しているので、この点では見分けがつかない。葉の裏に違いがあるというので葉を裏返してみた。白色に見える模様が「Y形かX形か」で区別できるという。これはどうやら「Y形」をしている。すると「ヒノキ」ということになる。道へ戻り、高台へ出た。
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          ヒノキ全体                            葉の裏
 
 高台からみおろすと、せせらぎ広場から続く憩いの広場は、広い窪地に見える。その窪地へはなだらかな斜面が続いている。この斜面の右側は緑が多い。緑の一団を見て、最初に目に入ったのは、ブドウの房のような赤い実をつけた3本の樹木だった。先ほど見たヒノキの脇にある。葉は高いところにある。でも大きかったので葉の概観をつかむことが出来た。さらに細かい点を知ろうとカメラの望遠を使って見た。大きなハート型をしている。図鑑で確認すると、「イイギリだった」。
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イイギリ
 
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             果実                             幹
 
 
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 クヌギ・ビワ
 
 右側に池がある。池沿いに下りると、先ほど見た。アカマツ、モミジそして一番下にヤマモモがある。ここには何種類かの樹木が集団をなしている。背丈の高いのはクヌギ、ビワ、一段低いのがモミジ、そして一番下にシャクナゲが3本ある。シャクナゲも蕾がないときは、一遍では分からなかった。
 
 
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 カエデ
 
 斜面の下に出てせせらぎ広場の中心へ向かって進んだ。ここでは親子連れが楽しんでいる場面を見ることが出来た。親御さんには笑顔がこぼれている。小さな子供と一緒にいる大人には本当の人間らしさが現れている。小さな子供に注意しながら中央へ進むと、カエデの低木があり、ビワの樹が見えてくる。ビワの樹は一般家庭の庭にも植木として植えられている。葉は大きいが、弾力性がないようで、簡単に折れそうな気がする。
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ビワ
 
 中央には円形の植え込みがある。この場所を「憩いの広場」と勝手に名前をつけた。ここから斜面を見ると、中央にはほとんど樹木がないことが分かる。樹木は左側斜面に(今見てきたところ)集中している。右側は、階段近くに2本のトチノキと、その下にハナミズキが3本あるくらいである。
 階段の中央付近に何か変わったものがあることに気がついた。早速行って確かめて見ると、風力発電と光発電を組み合わせた簡易な発電装置だった。発電の仕組みを一般の人へ啓蒙するのにいいアイディアと思った。 
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 2本のトチノキ
 
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発電装置
 
 
平成24年1月31日(火)