ケヤキについての疑問
11月28日(月)
ケヤキについて
A ケヤキ
神奈川通り公園に植樹されている写真Aの樹木が何であるか、長いこと疑問に思っていました。最初は葉を中心に他の樹木と比較していました。「ケヤキ」似ているが、葉の大きさがケヤキより一回り大きいので、ケヤキとは断定できずにいました。いろいろな図鑑をあたりましたが、答えが出てきませんでした。
A ケヤキ
葉では分からないので、樹皮に目を向けてみました。樹皮もケヤキによく似ています。灰褐色で、ところどころ剥げ落ちている。近くの「ケヤキ」と断定できる樹木の樹皮と比べても、ほとんど変わりはありません。「ケヤキのようで、ケヤキでない」このことが頭から離れないでいました。
A ケヤキ
昨日、インターネットでケヤキについて調べていたら、解答らしいホームページに出会うことが出来ました。千葉市緑区の「おゆみの四季の道」です。そこには剪定後のケヤキの病気について書かれていました。「強い剪定を行った後、切り口を防腐剤等で保護をしてやらないと腐朽菌が進入し、ケヤキは弱まり、最悪のときは枯れ死んでいく。弱まったケヤキは勢いがなくなるが、葉は一生懸命栄養分をとろうとし、葉を大きくする。大きくなった葉の重みで枝は垂れるようになる」というような内容が書かれていました。「これか」と気がつきました。
剪定痕 剪定痕
ケヤキの葉が大きいのは、腐朽菌の進入に対し、何とか抵抗し適応している姿でした。いろいろな図鑑では、このようなことに触れていません。理屈で考えれば、当たり前のことですが、狭い視野の中で、樹木名を探していたのでは解答が出てこないことを教えられました。
記 平成23年11月28日(月)