新しく出てくる芽生えの観察
10月7日(土)
公園は人の手が入り、すっかり姿を変えていました。豊富に見られた植物もほぼ刈りつくされ、小さな芽生えは、枯れ草の下に埋もれてしまいました。これからは原点からの観察になります。刈り残されたもの、新しく出てくる芽生えの観察になります。新しい勉強が始まります。
公園へ出て、チチコグサモドキのロゼットを探していると、ほのかな香りが漂ってきました。「何の匂いかなあ」以前嗅いだことがある匂いでした。思い出しながら、立ち上がると、そこにはキンモクセイの花が咲いていました。そうだ、キンモクセイだった。ようやく匂いの源を知ることが出来ました。花が咲く前はこの木が何の木か気にかけていませんでした。なかなかいい匂いがします。
キンモクセイの花
ウラジロチチコグサ ホウコグサ
ここの植え込みの一帯にはノゲシのロゼットを沢山見ることができます。日がよく当たらない植木の陰にも入り込んでいる姿を見ることが出来ます。写真に撮れそうなロゼットを探しました。根生葉をみると、先が広く、丸みを帯びていて、基に来ると、急激に細くなっています。株に着くあたりでは、葉は細い膜のようになっていますので、ロゼットの中でも比較的区別がつきやすいです。
こちらはオニノゲシのロゼットです。葉の縁は鋸歯というよりは、波を打っており、トゲ状に盛り上がっています。中肋付近が白くなっています。
刈られた植え込みを、枯れ草の下の芽生えを探し、ゆっくり歩きました。刈られて惨めな姿りなってしまったが、何とか花をつけているものがありました。何とかして生きようとする植物の生命力を強く感じます。タチスズメノヒエとキンエノコロです。こんなに小さくなっても、花をつけました。
タチスズメノヒエ キンエノコロ
記 平成23年10月8日(土)