公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ロゼットの形から植物名を判定

10月2日(日)
 
 秋になり公園の植え込みの中にいろいろな植物のロゼットの姿が現れてきました。このような姿からその植物の名前を引き出すことはなかなか難しいことに思えます。しかし、このことに何とか挑戦し、植物名を引き出したいと思っています。
 
 今日は、資料1、資料2、資料3を見つけてきました。そして、それぞれの1枚の葉に注目して、特徴を調べました。
 

資料1 
イメージ 1
全体
 
イメージ 2
葉の表
 
イメージ 3
 葉の裏
 
 資料1
 大柄なロゼットです。1枚の葉が約27cmも有りますので、ロゼットの直径は50cmを超えます。葉は中央よりやや上のところが一番広くなっています。先は丸みがかっています。元に行くに従い次第に細くなっており、柄といえるのか、葉の本体とほぼ同じ長さの細い柄になって株につながっています。一瞬「ギシギシ」の名前が浮かびましたが、よく見ると葉の形が違います。

 
資料2 
イメージ 4
全体
 
イメージ 5
葉の表
 
イメージ 6
葉の裏
 
 資料2
 この形をしたものは沢山見られます。1枚の葉が約12cmですので、直径が20cm近くになります。「ヒメジョオンハルジョオン」の名前が浮かびます。共に柄があるが、葉の形に違いがある。ヒメジョオンはほとんど円形で、ハルジョオンは長楕円形~倒皮針形といわれます(長田武正・日本帰化植物図鑑)。しかし、実物を見ているとどこが柄なのか明確には区別ができません。葉の元が赤みがかり、株につながっています。

 
資料3
イメージ 7
 全体
 
イメージ 8
葉の表
 
イメージ 9
葉の裏
 
 資料3
 この葉は細長くなっています。葉本体の半分の長さぐらいの柄があります。「ヒメムカシヨモギかアレチノギク」のように思えますが、区別は難しいです。

 
特徴 
観点
資料1
資料2
資料3
長さ
27cm
12cm
15cm
5cm
4cm
2cm
鋸歯
荒く浅い、波を打つ
荒く浅い、波を打つ
上のほうに荒く浅い
鈍形
鈍形
鈍形
次第に細くなる
次第に細くなる
次第に細くなり、縁に毛がある
7cm
なし
4cm
葉脈
中肋白色
元が赤みを帯びる
 
表の色
濃い緑色
緑色
緑色
表の毛
短い白色毛
短い白色毛
短い白色毛
裏の色
緑色
緑色
緑色
裏の毛
短い白色毛
短い白色毛
短い白色毛
中肋
白色毛
白色毛
白色毛
感触
全体が軟らかい、薄いじゅうたんの感じ
全体が軟らかい、薄いじゅうたんの感じ
全体が軟らかい、薄いじゅうたんの感じ
 

 
  資料1は オオマツヨイグサ
  資料2は ハルジョオン
  資料3は ヒメムカシヨモギ
 
と判定しましたが、資料2、資料3が自信が有りません。
どなたか判定して下さればと思っています。
 
  記 平成23年10月2日(日)