広島「縮景園の紅葉」
12月22日(土)
遅くなったが、縮景園へ向かった。受付で聞くと、カエデの紅葉が最盛期とのことだった。入口近くは、樹木に名前が表示されていて、植物園のようになっている。1つ1つ見て行きたいが、暗くなってしまうので、いくつかを見て、先へ進んだ。
カルミヤという樹木があった。幹の樹皮を見ると、縦方向に筋が入っており、剥がれそうになっていた。葉は全縁で、楕円形をしていた。頂部には、冬芽が見えていた。とにかく初めて見た樹なので、牧野新日本植物図鑑で調べてみたが、記載されていなかった。下記の資料によると、「日本において一般的に育てられるようになったのは昭和30年代の終わり頃からで・・・」とある。牧野さんは1862年5月22日(文久2年4月24日)~- 1957年(昭和32年)1月18日)の人だから、この樹を見ることなかったように思える。下記の資料によると、「4~6月に咲く花は五角形で、色は白、赤、ピンク、紫などバリエーションに富む」とある。
資料:
カルミヤの幹
カルミヤの冬芽
この樹はハンカチノキと表示してあった。ハンカチノキの名前は聞いたことがあるが、記録にはなかった。下記の資料によると、「ハンカチノキは中国中部と西南部だけに自生する中国の固有植物で、海抜2000mほどの山地の湿った日当たりのよい斜面などに生育している」とある。特殊な植物と思えたが、「欧米では園芸植物として昔から有名であり、庭木、街路樹として植えられている」とあった。ハンケチの名は2枚の白色の苞からつけられたという。その苞の内側に花がある。「果実は球形で、果柄の着生部に花托が残っている」という。写真は鮮明でないが、果実に花托が残っているように見える。
ハンカチノキの果実
受付の人が、今がカエデの紅葉と最盛期と言われたように、園内では随所に見事な光景を見ることが出来た。下記に、いくつかの写真を載せました。
縮景園の紅葉
カエデと東屋
池全景
ハゼノキ
マユミ
カエデ
カエデ
カエデ
カエデ
なお、この園内に原爆慰霊碑が建てられており、「1枚の写真を手掛かりに、昭和62年(1987)、7月31日にこの地に埋葬されていた御遺体を発見、64体の御遺骨を発掘しました。・・・」と書かれていた。32年間、寂しく眠っていたことになる。このことを考えると、まだまだ不明者は沢山いるように思えたならない。
原爆慰霊碑
撮影:11月28日
記 平成30年11月17日(月)