公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

弥山「モミ、タイワンフウの紅葉、シラカシ?、モッコク?」

127日(金)
 
 厳島神社から奥へ入り、モミジ公園へ向かった。山へ入ると、家並みが途絶え、紅葉、黄葉の美しい光景が現れて来た。紅葉の主体になる樹はカエデになる。
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紅葉、黄葉の美しい光景
 
 モミジ橋から下流方向を見た。大きな石、小さな石の間を水が静かに流れている。紅葉、黄葉の葉をつけた枝は、その水面を覆うように伸びている。ここにいると、平和で静かな世界があるように思えてくる。
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モミジ橋から下流方向
 
 大きな樹が見えて来た。この大きな樹はモミの樹になる。この樹木を見ると、カヤ、ツガの名前が思い出される。カヤの樹、ツガの樹の葉の付け根は枝に流れるようになっているのに対し、モミの樹の葉の付け根は吸盤の形をしている。この葉の付け根を見ると、吸盤の形になっていた。
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モミの樹

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モミの樹の葉と葉の付け根
 
 樹上の高いところに赤い葉が見えて来た。葉が大きく、切れ目がないので、カエデないことが分かる。カエデでないと、何の樹になるのだろうか。以前来たときは、タイワンフウがよく見えたので、幹と葉を見直した。樹皮は剥がれそうになっており、葉は先が浅く3つに割れ、中央が大きくなっている。この形はタイワンフウの特徴を示している。更に近くの落ち葉を見ると、上空の葉と同じ葉が沢山落ちているのが分かった。
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タイワンフウ

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タイワンフウの葉

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タイワンフウの落ち葉
 
 弥山を登り始めると紅葉したカエデが見えなくなり、緑の葉をつけた樹木が多くなった。少し上ると、樹木の種類が少し変わってきたようだ。道沿いに見られる高い樹はシラカシと思える。宮島辺りになると、シラカシに変わり、アラカシが見えてくるが、葉を確認しないと、どちらかと決めるのは難しい。
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 楕円形で少し厚みの感じる葉が見えて来た。この葉は何の樹木の葉になるのだろうか。表裏には毛がなく、全縁である。葉の他に何か手掛かりがないか、探していると、葉腋に小さい冬芽が見つかった。先端が赤みを帯び、1個ではないように見える。最初は葉の感じから「タブノキかなぁ」と思ったが、この冬芽はタブノキではない。何枚かの葉を見て行くと、さじ型の形をした葉も見えて来た。モッコクの可能性も出て来たが、モッコクの葉柄は赤く、冬芽も赤いので、違うように見える。更に検討が必要である。
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?小枝の葉

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?小枝の葉の裏

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?小枝の冬芽
 
 再びタイワンフウが出て来た。ここでは低いところにあったので、紅葉をした葉を見下ろして撮影することが出来た。浅く割れ、3つに見えた葉だったが、よく見ると、基近くに2つの小さな割れ目が見えた。これで、5つの頂点が見つかった。注意して見ると、なかなか面白い形をしていることが分かって来た。
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タイワンフウの葉

撮影:1126

  記 平成301129日(木)