厳島の黄葉と紅葉「サクラ、ハゼノキ、イチョウ、」
12月6日(木)
厳島へ来るのは何年ぶりだろうか。JRの宮島口からフェリー乗り場へ向かうと、フェリー乗り場はフェンスが張り巡らされており、様子が一変していた。塀沿いに進んできたため、フェリー乗り場までが、いつもより遠く感じた。最後尾の位置だったらしく、乗船すると、フェリーは直ぐに出港した。まもなくすると、カキの養殖場に続いて、厳島神社の鳥居が見えてくるのだが、今日は曇り空のこともあり、遠く霞んでいた。
厳島神社の鳥居
厳島のフェリー乗り場を出ると、さすがの観光地だけあって、船に乗る人、降りる人で溢れていた。広場へ出て進むと、山は赤や黄、緑で彩られ、紅葉、黄葉の景色であった。また、広場の樹木も色づいていた。
船着き場
サクラの紅葉
厳島神社への入口
左側の土手を見ると、松の緑に囲まれ、赤く染まった葉が目に入って来た。対生する小葉からハゼノキではないかと分かる。
ハゼノキの紅葉
右手に、海に浮かぶ厳島神社が見えてきた。白色の壁に、赤色の柱の色彩が大変綺麗である。下記の資料によると、「海水の差し引きする現在地を選んで御社殿を建てたのは、推古天皇御即位の年(593年)であると伝えられる」とある。更に、「平成8年(1996年)にはユネスコの世界文化遺産に登録され、松島・天橋立と並び日本三景と知られている」とあった。やはり歴史のある神社である。
フェンスの中に、深紅に燃えるようなカエデの紅葉が見えてきた。そのカエデの片隅にロープウェイ乗り場が近くにあることを示す小さな案内板が見えた。今日は、これから先の紅葉を期待している。
深紅に燃えるようなカエデの紅葉
五重塔とイチョウが見えて来た。先日、ここのイチョウの黄葉をテレビ放映していたが、その時が最盛期のようだった。今日は葉が大分落ちてしまって、放映時の美しさはなくなっていた。昔、この黄葉の最盛期を見ていたので、その時の思い出とすり替えながらイチョウを見た。
角度を変えて高台の五重塔を見ると、また一味違った美しさが見えて来た。下記の資料によると、「この五重塔は、室町時代の応永(1407年)に建立されたとされた」と説明されており、更に「この岡は、厳島合戦の際に陶軍が陣を構えた場所と伝えられている古戦場でもあります」と説明されていた。歴史を学びながら、見て行くと、当時の様子がおぼろげ乍らも、蘇ってきそうだ。
五重塔と紅葉
撮影:11月26日
記 平成30年11月29日(木)