公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

備中松山城「アサダ、ノグルミ、モミノキ」

1120日(火)
 
 広場に高い樹が見え、「カバノキ」の名札が付けられていた。幹を見ると、樹皮は縦方向の割れ目が目立ち、剥がれそうになっている。幹だけを見ると、ムクノキに似ている。どんな葉をしているのか、上空を見ると、既に落葉が始まっているようで、葉は、ちらほら残っているだけであった。それでも、手がかりになるような写真を撮ろうと、望遠写真を撮ってみた。写真を見ると、葉は既に黄色から褐色に変色しているが、葉脈が目立ち、縁の鋸歯まで達しているように見えた。このままだと、ムクノキに見えたが、「カバノキ」の名札が付けられており、ムクノキとはどことなく違っているように見えた。そこで、いろいろ調べて行くと、下記の資料1が見つかり、同じ樹の写真と思われる写真が載っていた。そこには、「カバノキ科アサダの大木」と書かれていた。樹の名前が「アサダ」と分かり、資料2を見た。すると、この写真の撮影地が「岡山県高梁市臥牛山」となっており、偶然、同じ地域の写真と分かった。資料2では、樹皮の割れ方について、「短冊状に割れて反り返り」と分かり易い表現をしていた。また、葉がイヌシデの葉に似ている点も指摘されていた。
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アサダ

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アサダの葉
 
 続いてノグルミが出て来た。ノグルミはこちらへきて、丸亀城へ上る坂道で見て来た(資料1)。その時、「ノグルミは本州西南部の温暖な地方山地の陽当たりのよい土地に生える」と学んだ。幹を見ると、緑色をしており、苔が沢山生えていた。この苔をアップして見ると、昨日、円教寺で見たスミレモとマメヅタに似ていた。円形のものはマメヅダになると思う。その周りはスミレモになるのだろうか。
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ノグルミの幹

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ノグルミの葉
 
 階段の脇に見える樹はモミの樹になる。モミの樹はカヤの樹に似ている。先日もこの2つの違いについて調べたばかりである。モミの樹の葉の先は2つに分かれている。それを知るために葉の写真を撮ったが、焦点が合っていなかった。明確には分からないが、葉の先は、何とか2つに分かれているようである。
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モミの樹

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モミの樹の葉:先が2つに分かれている
 
 この樹は、先ほどと同じアサダになるのだろうか。幹は似ているので、上空の葉を再び見た。葉を見ていると、葉の中に棒状のものが見えてきた。これは何になるのだろうか。アサダについて調べると、アサダにはこういう棒状のものは出来ないようだった。葉の形はイヌシデに似ているので、カバノキ科の樹木らしい。下記の資料のカバノキ科の写真を見ると、この棒状のものはケヤマハンノキの雌花序に似ていた。しかし葉を見ると、ケヤマハンノキとは違っている。もう1度、先程のアサダの写真を見直すと、何と棒状のものが見つかった。先程のものが確かにアサダならばこの樹もアサダになる。この棒状のものが気になるので、検討したい。
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アサダ?

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アサダ?:棒状のものが見える
 
撮影:1031

  記  平成301118日(日)