舞岡公園「ノハラアザミ、ガマズミ、ホシダ、リョウブ、ナツツバキ、アカシデ」
11月15日(木)
ネムノキ休憩所からの水路沿いに見られるアザミは、総苞片がタイアザミのように反っていないので、タイアザミとは少し違っているようだ。昨年、いろいろ調べ、ノハラアザミではないかと見てきた(資料1)。しかし、ノハラアザミの特徴である。「根生葉の中肋が暗紫色に染まっている(資料2)」ところが確認できないので、決めかねている。下記の資料3では、舞岡公園内にノハラアザミがあることを紹介しているが、どこにあるかは説明していない。坂下口からネムノキ休憩所までに現れるアザミを見て来たが、ここまでに現れたのは、いずれもタイアザミであった。ノハラアザミがあるとすれば、今見ている辺りのアザミと思われる。
ノハラアザミ
ノハラアザミの総苞片
ノハラアザミの葉
何時も見る水路脇のガマズミのところへ来た。遠くから赤い果実が見える。今年は、昨年より沢山実っているようだ。葉は変色し、枯れ始めているが。この葉が落ちると、赤い果実が今よりも、もっと鮮明に見えてくる。そろそろ野鳥が目につけ始めているかもしれない。
ガマズミ
ばらの丸の丘への上り口にシダの一群がある。先日、ここのシダを見て、ホシダではないかと見ていたが、しっかり確認していなかった。改めて見ると、ホシダの特徴である長い穂と小葉の縁の胞子嚢、羽片基部の上向きの裂片が長い点が確認できた。
ホシダ
長い穂
胞子嚢の分布
モミジ休憩所から道を隔てたところにリョウブの樹がある。冬芽の様子を見たいと思い、覗いてみた。いつもは褐色の芽鱗をかぶっているのだが、今日は薄い黄緑色をしていた。「少し変わっているなぁ」と見ていると、直ぐ上に、芽鱗が剥げかかっている冬芽があった。リョウブの冬芽は芽鱗を早く脱ぎ、裸芽で冬を過ごすというが、今年は芽鱗を脱ぐのが早すぎるような気がする。
リョウブの冬芽
リョウブの冬芽
次は、モミジ休憩所の入口にあるナツツバキの冬芽である。細長い楕円形で、芽鱗は赤みを帯び、表面には白色の長い毛がある。午後4時近くだったが、いつもより分かり易い写真が撮れた。
ナツツバキ
ナツツバキの冬芽
冬になるに従い、見る花が少なくなり、冬芽を見る機会が多くなってきた。最後は、ばらの丸の橋から見るアカシデの冬芽である。冬芽は細長い楕円形で、先が尖るように細くなっている。表面の芽鱗は濃い褐色をし、枚数が多い。
アカシデ
撮影:10月28日
記 平成30年11月13日(火)