公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ミゾソバ、アキノウナギツカミ、ムラサキシキブ、ニシキギ、アメリカセンダングサ、ノダケ」

1027日(土)
 
 コガマを見た後、すぐ隣にあるミゾソバとアキノウナギツカミを見た。先日、ミゾソバは先端が赤く色づいていたが、蕾の状態で、花は開いていなかった。今日はどうなっているかと見ると、殆どが蕾の状態であったが、よく見ていくと、数個開いた花が見つかった。昨年は105日に舞岡公園でミゾソバの花を見ている(資料)。四季の公園は開花がやや遅いのだろうか。花被は紅紫色で、先が5裂している。花軸には腺毛が見える。
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 ミゾソバとアキノウナギツカミが混生しており、花が似ているので、見分けるのが難しい。ミゾソバの葉は耳を持った幅の広い葉で、柄があるのに対し、アキノウナギツカミの葉は幅が狭く、茎を挟み込んでおり、柄は短い。先日、このアキノウナギツカミをウナギズルと見たが、花期などを見ると、やはりアキノウナギツカミになるようだ。こちらも花がいくつか咲いていた。ミゾソバの花との違いは殆ど分からない。

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アキノウナギツカミの花

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アキノウナギツカミの花
 
 池沿いを進んで行くと、葉をほとんど落としたムラサキシキブが見えた。僅かにいくつかの果実が残っていいたので、ムラサキシキブと分かったが、葉がなくなり、果実がなくなると、もう、ムラサキシキブとは分からなくなってしまう。
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 ニシキギの一部の葉が紅葉をしていた。ニシキギは紅葉が早く、葉が赤く染まったときは実にきれいになる。このニシキギを見ていると、赤い果実が割れ始めていた。扁平な形になった果実はよく見たが、丁度割れ出すところを見るのは初めてである。中の赤い果実が新鮮できれいに映っている。
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葉の一部が紅葉を始めたニシキギ

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果実が割れるところ
 
 アメリカセンダングサが見えてきた。このアメリカセンダングサは元気がない。葉が枯れ始めているので、花期が終えたのだろうか。アメリカセンダングサは水辺近くにあるが、四季の森公園ではあまり見かけない。アメリカセンダングサは、頭花の下の総苞片が放射状に広がっているところが特徴になっている。葉は細長い楕円形で、鋭い鋸歯がある。葉、茎とも紫色を帯びている。
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 これはノダケである。ノダケは先日も見ており、果実からカレーの匂いがするのを確認している。しかし、花については、未だよく確認していない。ノダケには雄性期が先にあり、その後雌性期が来ることを先日学んだ。そして、先日見た花は雄性期であり、雄しべが見えた。今日見ている花は雄しべがなく、雌しべが2本見えるので、雌性期の花になる。1本の雌しべの先が2つに分かれているのか、雌しべが2本あるのか調べてみたが、分からなかった。この雌性期の花の先が更につぼんで、先日見た若い果実になるようだ。
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ノダケ:雌性期の花

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ノダケ:雌性期の花(横から見たところ)
 
撮影:1020

  記 平成301024日(水)