公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「アキニレ、コガマ」

1026日(金)
 
 四季の公園では、毎週土曜日、ボランティア見どころ案内が行われている。今日は土曜日なので、何時ものようにボランティア見どころ案内があるかもしれないと思い、出かけてみた。すると、公園内にはいくつものテントが張り巡らされ、区民祭りの準備が進められていた。この分では、開催されない予感がした。また、平常ならば、園内のアナウンスで、ボランティア見どころ案内開催のお知らせが流れるのであるが、今日はこの声が聞こえてこない。事務所で聞くと、どうもなさそうだった。
 そこで、何時ものように個人的に見ていくことにした。ここへは先週来ているので、大きな変化はないと思うが、同じものを見ても何か学ぶものがあるだろうと思いながら歩き始めた。はす池の広場へ出ると、ケヤキが色づき、アキニレの果実も熟し始めていた。アキニレの果実を見ると、先日は薄らと褐色に色づいたものが、更に赤褐色に変わってきていた。中央付近に膨らみを感じたので、中の様子を知りたくなり、1房採ってみた。すると、房は4個が1組になって採れた。採る前に房を見ていた時は2個が1対になっていると思っていたが、採ってみると4個が1対になっていた。下記の資料によると、両性花が46個ずつ集まってつくとあるので、よく見ると、46個の房が対になっているのかもしれない。牧野新日本植物図鑑によると、翼果の中に2個の種子があるというので、切り開いてみたが、まだ早かったせいか、中は柔らかく、どれが種子なのか見分けがつかなかった。
資料:https://matsue-hana.com/hana/akinire.html1889アキニレの果実
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アキニレ

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アキニレの果実

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アキニレの果実:4個が1対になっていた

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果実の中
 
 次に、はす池の畔にあるガマを見た。ガマには、ガマ、コガマ、ヒメガマがある。このうちヒメガマは分かってきたが、ガマとコガマの違いがまだ上手く捉えられない。今見ているのはコガマではないかと思い、ポイントをチェックしてみた。雌花穂の長さ10cm、太さ2cm、葉の幅1cmであった。下記の資料の他、幾つかの資料に当たって調べてみたが、決定打は見出すことは出来なかった。測定した3つの数値から判断すると、やはり、コガマになりそうだ。
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コガマ?

資料:牧野新日本植物図鑑
 
ガマ
コガマ
葉の幅
2cm
1cm
雌花穂
1520cm
710cm(果穂全体)
 
 
ガマ
コガマ
葉の幅
2cm
1cm
雌花穂
19cm
8cm(果穂全体)
太さ
3cm
1cm
雄花穂
13cm
5cm
 
資料:http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/chuusui/ka_gyou/koGama/koGama.html
 
ガマ
コガマ
葉の幅
12cm
58mm
雌花穂
7.520cm
410cm
太さ
23cm
1cm
 
撮影:1020

  記  平成301024日(水)