公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ヒヨドリバナ、トダシバ、ヌカキビ、ヤブマメ、ススキ、セイタカアワダチソウ」

1014日(日)
 
 この花もヒヨドリバナになるのだろうか。ヒヨドリバナについては何度も取り上げているが、随分前から咲いているように思える。しかし、調べてみたら、今年最初に記録したのは815日のことで、記憶違いのようだった。牧野新日本植物図鑑等にはヒヨドリバナの花期は810月となっている。やはり今咲いていてもおかしくないようだ。
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 先日、トンネル前のトダシバについて、よく調べていなかったので、もう1度、葉の表面の毛を中心に確認した。葉の表面を見ると、確かに毛があり、トダシバの特徴を示していた。葉鞘を見ると、合わせ目に毛が見える。片方だけに毛があるのだろうか。もしそうだとすれば、ヌカキビに似ている。小穂は2つの小花からなり紫褐色をしている。丁度花が咲いており、雄しべ、雌しべが見えた。確かにトダシバであった。
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トダシバ

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葉鞘

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小穂
 
 トダシバの直ぐ隣にヌカキビがあった。これを見るのも久しぶりである。秋の今頃出てくるものと、改めて確認した。柄が長く、その先に2個ずつ小花が付いている。小花の付が疎らなので、近づかないと、ヌカキビと分かり難い。小花は蕾の状態で、まだ開いていないようだった。
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ヌカキビ

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 トンネルを出ると、右側に高い土手が現れて来た。この崖で、先日ナンバンギセルを見ている。これがナンバンギセルかと思わせるぐらいに沢山のナンバンギセルの花を見ることが出来た。若しかしたら、まだ花が残っているかも知れないかと、微かな期待をして、近づいた。そして、数か所の草の踏み跡を見つけ、よく見たが、既に、どこにあったかも分からなくなってしまっていた。ナンバンギセルはススキなどの根元に寄生するという。その通り、この崖にはススキが群生している。
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ナンバンギセルが見られた崖
 
 この崖の一角に、先程、はす池見たヤブマメが見えた。ヤブマメは上から下がってきているようで。蔓には、青紫色をした花が沢山ついている。ここでは、手で触れる高さにあったので、よく見ることが出来た。葉は大きな楕円形で、中央付近が一番広いようだ。花は細長い形をしており、長さを計測すると、1.5cmあった。旗弁の内側の縁が青紫色で、白色の線模様が見られる。翼弁、竜骨弁とも白色である。竜骨弁は翼弁よりも短いようだ。
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ヤブマメ

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ヤブマメの花
 
 道の左側には中学校があり、その裏はまた別の崖になっている。そこもスキが群生している。こういう風景を銀世界と呼んでいるようだ。この銀世界を見ていると、ぽつんと黄色い花が見えた。遠くからでもセイタカアワダチソウと分かった。周りにも色づいたセイタカアワダチソウが幾らかみられるが、ススキほどではない。この銀世界が、次第にセイタカアワダチソウの金世界へ変わるのももう直ぐのようだ。
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ススキの群生

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ススキの中に見えたセイタカアワダチソウ
 
撮影:106

  記  平成301011日(木)