公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「カツラ、ケヤキ、アキニレ、ノガリヤス、シラヤマギク、ノダケ」

109日(火)
 
 台風の来襲、天候不順といろいろ事情があり、四季の森公園を訪れる機会が遠ざかってしまった。今日、土曜日は1時からボランティアさんによる見所案内が予定されていそうなので出かけてみた。
 10月に入ったこともあり、樹々の葉が色づき始めていた。入口広場にあるカツラ、ケヤキはいち早く色づいている。中でもカツラの黄葉は一足早いようだ。
イメージ 1
カツラ

イメージ 2
 
 アキニレを見ると、花が終わり、果実に変わり始めていた。9月ごろ咲くので、もう少し早く来ていれば見られたと思うと、花の咲くのを楽しみにしていただけに、残念な思いがした。
イメージ 3
アキニレ
 
 蛍川橋を渡り、先日見たヤマホトトギスの様子を見ると、既に花の姿はなく、葉の形で見分けるしかなかった。「こんなに早く散ってしまうものかなぁ」と思った。「花の命は短くて・・・」という言葉があるが、綺麗なほど早く散ってしまうのかもしれない。
 ヤマホトトギスに代わって、カゼクサに似たものが土手にたくさん生えていた。ノガリヤスと思うが、まだ確信が持てない。ポイントをチェックすると、背丈1m、葉の長さ40cm、幅8mm、穂の長さ22cmであった。以前、ノガリヤスについて調べたことがあったので、見直してみた。下記の資料では「小花に長いノギがり、カゼクサの小花とは違っている」、「葉は表裏転倒し・・・長さが30㎝~50㎝、幅3㎜~5」と書いていた。資料の穂を見ると、2個が対になっており、先に長いノギが見られる。葉舌を見ようとすると、基が捻じれ、葉の表裏が転倒しており、撮影がし難かった。
イメージ 4
ガリヤス

イメージ 5
ガリヤスの小花

イメージ 6
葉の表裏の転倒、葉舌
 
 シラヤマギクが咲いていた。花が終わるのか、終わるのかと思いながら見てきているが、四季の森公園だけでなく、いろいろなところで、このような姿で見かけている。舌状花の枚数が少ないので、本当に何時最盛期を迎えているのか、得体が分からない。見かけは、萎れ始めているように見えるが、拡大してみると、未だ十分瑞々しさが感じられる。シラヤマギクの茎を下へ辿っていくと、葉が次第に大きくなって来る。最初、この花に気が付いたときは、こんなにも葉が大きくなるのがと吃驚した。今ではその時のことが、この花の名前を知るきっかけになったと思っている。
イメージ 7
シラヤマギク

イメージ 8
シラヤマギク:下から見た姿
 
 これは花なのか、ちょっと見ただけだと、果実のようにも見えるし、蕾のようにも見える。この花を最初に見たのは、仲町台にある自然生態園だった(資料)。その奇形を見て「これは何じゃ」と思った。その後、この花を見かけることがなく、詳しく調べることもなかった。それでも、「ノダケ」の名前は記憶にあった。写真を撮っているときは、「黒いものが固まっている程度に思い、取り敢えず、写真に収めておこう」と軽く考えていた。ところが花を拡大すると、花は黒色ではなく、紫色で、雄しべのようなものが目に入って来た。おや、「これは花ではないか」と気づいた。今思えば、もっと鮮明な写真を撮っておくべきであった。
イメージ 9
ノダケ

イメージ 10
ノダケの花

撮影:106

  記  平成30108日(月)