公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

四季の森公園「ツリガネニンジン、水車小屋、シラヤマギク、ヤマハギ、ホウチャクソウの果実、トキリマメ、ヤブラン、トダシバ」

924日(月)
 
 芦原湿原の横を通り、ショウブ園へ向かった。この道の右側にツリバナがあるが、果実もなくなり、目立たなくなってしまった。このツリバナの横に先日見たツリガネニンジンがまだ花を咲かせていた。下を見ると、鋸歯のある34枚の葉が輪生し、そこから長い枝を伸ばし、その先に薄い紫色の花をつけている。枝には開出する短い毛が密生し、数枚の葉が互生している。ツリガネニンジンの萼には鋸歯があるというので、確認した。
イメージ 1

 水車小屋へ近づくと「ゴォー、ゴォー」と大きな音が聞こえて来た。どこからこの音が出ているのかと、音の出てくる方を見ると、音は水車小屋から出ており、近づいてみると、水車が動いていた。上から水が流れて来て、水車を回していることが分かった。この水車が動くごとに大きな音は出ている。水が落下するときの力強さが伝わって来た。
イメージ 2
 水車小屋

 ショウブ園から展望台へ通じる山道へ入ると、シラヤマギクの白い花が見えた。でも、花数が少ない。シラヤマギクはもともと花弁が欠けているような形をしているので、枯れ始めたように見えた。シラヤマギクは下の方ほど葉が大きくなってくる。このシラヤマギクの葉は大分虫にやられているようで、花は末期なのかもしれない。
イメージ 3
シラヤマギク

イメージ 4
 シラヤマギクの下の葉

 ハギが見えた。しかし、花の姿はほとんどない。僅かに残された花を見ると、長い花柄があるので、ヤマハギになるようだ。
イメージ 5

 秋に入った山には花らしき花がほとんど見つからなかった。何かないものかと思いながら進むと、青黒い果実をつけたホウチャクソウが見つかった。中へ入れないので、望遠写真を撮って記録に残した。
イメージ 6

イメージ 7

 トキリマメがあった。トキリマメは先ほど記録したの、で先へ進んだ。ヤブランが所々に見えてくる。ヤブランは今が最盛期なのかもしれない。
イメージ 8

イメージ 9
 ヤブランの花

 北口から上ってくる坂道へ出た。この道を通るのは久しぶりである。道の向こう側を見ると、ハギが何株も植えられている。先程の山では花がほとんどなかったが、こちらのハギにはまだ花がたくさん残されていた。花を見ると、竜骨弁が翼弁よりやや長いように見えたので、ミヤギノハギではと思ったが、葉を見ると、楕円形で、細長くはない。このハギはヤマハギのようだ。
イメージ 10

イメージ 11
 ヤマハギの花

 水田へ通じるトンネルの入口へ来た。左側の土手を見ると、トダシバと思われるものが群生していた。写真で判断すると、「おやぁ」と思う所がないこともない。先を急いだため、葉や葉舌などを見ておかなかったのが失敗であった
イメージ 12
 トダシバ

撮影:912

  記  平成30921日(金)