近隣中学校の体育祭
9月24日(月)
今日(9月23日)は。近隣の中学校で、昨日天候不順のため延期になった体育祭が行われた。午前9時を過ぎると、入場行進が始まった。入場行進といっても、昔のような整然と行進曲に合わせて進むものではない。見学席の前に各色のチームが整列し、正面へ向かって直進してくる行進である。これが今流のやり方と思うと、昔の行進の経験のある人にはやや物足りなさが感じられたかもしれない。
整列
前進
フェンスには5色の旗が飾られている。絵は、かなり大きな布に描かれている。これを仕上げるのには何日も要したことと思われる。最近の体育祭は、からだを動かすことは中心になっているが、行事を盛り上げる工夫が取り入れられている。生徒のいろいろな個性を引き出す工夫の現われと思われる。
5色の旗
開会式のセレモニーも多彩になっている。聖火が入場してきた。火の代わりに発煙筒の煙を模した聖火である。聖火ランナーは正面を直進し、聖火台へ上って行った。聖火が点火されると、聖火台から炎がモクモクっと出て来た。会場から大きな拍手が起こった。
聖火の点火
開会式では、各色代表生徒の大会への熱意が発表され、じわじわっと体育祭の雰囲気が湧き始めた。男女各1名の代表が選手宣誓を行い、体育祭の幕が開いた。
選手宣誓
校歌が斉唱された。「♫、♫・・・」会場には、ここの中学校の卒業生が沢山見学・応援に来ている。懐かしいメロディーに自然と生徒と一緒に歌詞を口ずさんだ人もいたことと思う。学校の伝統が伝わっていることが感じられた。
準備運動は、ラジオ体操である。昔は足の先から指の先まで、きちんと伸ばしたり、曲げたりし、力のこもった演技をしたものだが、今はそのような力強さは求めていない。リラックスしたからだの動きで、全体の筋肉を少しほぐす程度のようだ。
午前の部
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午後の部
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1.全校体操
2. 1年100ⅿ走
3. 800ⅿ走
4. 50ⅿハードル
5. 3年100ⅿ走
6. 1000ⅿ走
7. 2年100ⅿ走
8. 3年学年演技(騎馬戦)
9. 2年表現活動発表(ソーラン節)
10. 学級対抗リレー
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11.部活動対抗リレー
12.年学年演技(台風の目)
13.大縄跳び
14.綱引き
15.2年学年競技(全員リレー)
16.3年表現活動
17.色別対抗リレー
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100ⅿ走が始まった。ピストルの合図で、セパレートに分かれたコースを走ってくる。速い人、遅い人もいるが、走っている生徒の顔には真剣さがみなぎっている。からだの弱い生徒には先生が伴走している。力いっぱいの力走に大きな拍手が送られている。勝ち負けは別とし、「参加することに意義がある」というスポーツの基本的精神が伝わって来た。
100ⅿ走(女子)
100ⅿ走(男子)
女子の800ⅿ走が始まった。200mのトラックを4周する。3週目からきつくなる種目である。自分の色の生徒が近づいてくると、応援する生徒にも熱気がこもってくる。大きな旗を振り、声援を送る生徒が10人はいる。競技をする人はこの声援にどれだけ勇気づけられたことだろうか。生徒の皆さんが一体になって戦っている様子が分かる。
800ⅿ走(第3コーナー)
800ⅿ走(第2コーナー)
800ⅿ走(本部前)
フィールドで50ⅿハードルが始まった。慣れないとハードル間の歩幅が合わず、スピードに乗れない。遠い昔はハードルの用具がなく、このような競技は出来なかった。陸上競技部の生徒の練習風景を見て、「あれは何の練習をしているのかぁ」と思ったものだった。
50ⅿハードル(女子)
50ⅿハードル(男子)
男子の1000mが始まった。こういう競技になると、陸上部の生徒は強い。しかし、生徒の皆さんはみんな同じ運動着なので、誰が陸上部の生徒かは分からない。先頭を走る生徒は、力強く足が前出ているので、走るフォームがきれいである。
1000m(第2コーナー)
1000m(第3コーナー)
騎馬戦が始まった。騎馬戦は昔からある種目で、体育祭を大きく盛り上げる種目である。どんな戦いをするのか見ていると、大きな円の中で、5色の代表騎馬が交代で戦う競技であった。遠くからは戦いの様子が分かり難かったが、望遠で見ると、激しく戦っている様子が分かった。騎馬戦というと、昔は男子だけの種目であったが、今は騎馬を壊すのではなく、帽子を奪うことで勝負を決めるで、女子でも挑める種目になって来た。
騎馬戦(女子)
騎馬戦(男子)
2年生全員による学年演技(ソーラン節)の演技は、この中学校の名物演技として定着してきた。この演技は評判が高く、近隣の小学校でも取り入れるようになってきている。全員が御揃いのはっぴを着て、機敏な動きに、色を添えている。平面だけの演技と思っていたら、最後は塔が現れた。学年の生徒全員が一体となった演技であった。
2年生全員による学年演技(ソーラン節)
2年生全員による学年演技(ソーラン節)
最後に現れた塔
午前中最後の演技は学級対抗リレーであった。最後の3年生のリレーは最高潮に盛り上がった。ただ最後にアクシデントが起こった。ここまで順調に湧かせてきた競技だったが、黄色組の生徒がバトンを落としてしまった。この生徒のしょ気てしまった姿は、かわいそうだった。それでも、後を継いだ生徒は必死に頑張った。応援席の皆さんは、この姿に本来のスポーツ精神を感じた。
学級対抗リレー(バトンタッチ)
学級対抗リレー(旗を持って応援する生徒)
午後にもたくさんの種目が用意されていたが、所用があり観戦出来なかったことが悔やまれた。素晴らしい体育大会を見せていただきありがとうございました。
撮影:9月23日
記 平成30年9月23日(日)