四季の森公園「ヌスビトハギ、アキカラマツ、アキアカネ、ホシダ」
8月13日(月)
ヌスビトハギと思われる花が咲いていた。何時も見るヌスビトハギの花より一回り大きいので、本当なのかと思った。旗弁に黄緑色の2つの斑がないので、アレチヌスビトハギではない。下記の資料で調べると、似た仲間にヤブハギ、ケヤブハギがあった。この3つはどこが違うのだろうか。下記の資料によると、ヤブハギ、ケヤブハギの葉は、「中心部より下側が最大幅で先は次第に細くなる」という。しかし、試料は中央付近が最大幅を示している。
ヌスビトハギ
中央付近が最大幅を示している
アキカラマツが咲いていた。今年はどこかでアキカラマツを見た記憶があったが、ブログを遡って見直しても見当たらなかった。さらに元の資料を見ていくと、7月7日に舞岡公園で見ていたことが分かった。その時は蕾ばかりで花が咲いていなかったので、ブログへ載せなかったことが分かってきた。下記の資料で、花の中を注意深く見た。すると、「雄しべの下の方に3本の短い雌しべらしいものが見えてきた」と書き、雌しべを確認している。雌しべは花柱はほとんどなく、柱頭が子房に直接ついている。
アキカラマツ
アキカラマツの小花
ここから右の藪へ入ると、ホシダの見られたところである。藪へ入ると、先日見たベニシダが見えてきた。葉を裏返すと、赤褐色をした円形の胞子嚢が中肋寄りに分布している。確かにベニシダになる。「ベニシダはこんなに多いのか」と考えていると、赤トンボが飛んできて、折れた樹の先に止まった。この赤トンボの名前を知ろうと資料を探していると、下記の資料1が見つかった。早速検索すると、アキアカネの名前へたどり着いた。更に資料2などで確認すると、アキアカネでよさそうだ。
奥へ進んで行くと、ホシダらしいシダが見つかった。葉身は薄い緑色で、1回羽状複葉になっている。羽片の切れ込みは浅く、中肋まで達していない。先端の穂が非常に長い。全体を計測すると、柄35cm、葉身40cm、穂17cmであった。葉身は薄いが触るとカサカサする。胞子嚢の分布を知りたかったが、胞子嚢は見られなかった。この葉は胞子をつけない葉なのかもしれない。下記の資料1を参考に調べると、中軸、羽軸、中肋に毛があるが、羽片の表面には毛がない。「羽片の基部の上向きの裂片は長く、中軸の上に重なる」とあったので、確認した。
ホシダ
頂羽片(穂)が長い17cm
羽軸、中肋に毛がある
羽片の基部の上向きの裂片が長い
撮影:8月10日
記 平成30年8月12日(日)