四季の森公園「アキノタムラソウ、セリ、シシウド、ミドリヒメワラビ、キツリフネソウ、ツリバナ、ガマズミ」
7月30日(月)
芦原湿原の突端へやってきた。ここにはミツバウツギやコバノカモメヅルがあるが、既に花を終えている。畦道を挟んで、反対側に紫色の花がちらっと見えた。アキノタムラソウではないかと近づいてみた。やはり、その通りであった。つい先日まで、この花を見た時、ナツノタムラソウかアキノタムラソウと迷っていた。しかし、つい先日、この辺ではナツノタムラソウを見ることが出来ないと分かり、それ以後戸惑うことがなくなった。
アキノタムラソウ
この白色の小さい花は、先ほど見たシシウドと違うのだろうか。葉は1〜2回3出羽状複葉で、小葉の縁に粗い鋸歯がある。花弁は5枚あり、縦に折り目があり、外側へ向けて折られている、中央に2本雌しべがあり、長く伸びている。この花はセリになるようだ。先ほど見たシシウドの葉の縁には粗い鋸歯がない。また、花弁は5枚あるが、縦の折れ目がなく、花弁の先は内側へ反り曲がっている。
セリ
セリの花
直ぐ下にシシウドがあったので、撮影した。ここからは花の様子は分からないが、セリとは葉の様子の違いを知ることが出来る。羽状複葉で、先端の葉が3枚恐竜の足跡の様になっている。
シシウド
藪の下の水辺近くに大きな株をしたシダが見えた。ここの斜面には色々なシダがありそうだが、ここからはよく見えない。このシダは明るい緑色で、葉は2回羽状複葉に見える。羽軸に翼があり、小羽片の基部に柄がつ見えるので、ミドリヒメワラビの様に見える。
ミドリヒメワラビ
ミドリヒメワラビ:羽軸の翼、小羽片の基部に柄が見える
キツリフネソウが咲いていた。キツリフネソウは赤いツリフネソウよりは早く開花すると聞いたが、その通りだった。ここへ来るのに大分日にちが開いたので、既に花期の末期に来ているように見える。ツリフネソウの花のつくりは、「花は唇形花で、上唇は上へ立ち上がっているのが1枚で、下唇は2枚に割れ大きく前へ伸びている。従って、花弁の数は3枚になる」と以前書いていた(資料)。
キツリフネソウ
キツリフネソウの花
水車小屋への入り口にツリバナがある。今年は、5月5日に花を見ている。ツリバナを調べると、対照としてマユミが出てくる。マユミはよく見かけるが、ツリバナを見る機会は少ない。今年は、偶然四季の森公園で見ることが出来た。今は果実が褐色へ変わろうとしている。マユミの果実が4つに割れるのに対し、ツリバナの果実は5つに割れる。
ツリバナの果実
ショウブ園への入口へ来ると、赤い果実が見えてきた。あの辺にはタニウツギがあったが、タニウツギは球形の赤い果実はつけない。すると、何になるだろうか。一瞬戸惑ったが、ガマズミの果実を思い出した。そういえば、ガマズミとタニウツギが並んでいたことを思い出した。
ガマズミ
ガマズミの果実
撮影:7月18日
記 平成30年7月25日(水)